「青い日々」

50歳からの多幸感あふれる、幸せな生活

好きこそものの上手なれ


前回と違うことを言うようだが、仕事が生きがいになっている人はうらやましい。仕事しかすることがない人ではなく、仕事が好きで仕方がない人。

1月にビリージョエル16年ぶりの来日公演に行ってきた。いろいろなところで言われているが素晴らしい公演だった。何がすごいって、74歳とは思えないその声量、歌声、ピアノ、まさに圧巻のパフォーマンス。勝手に衰えてるだろうなと思っていた自分が恥ずかしい、16年前と変わらず、いやそれ以上の素晴らしいコンサートだった。

一夜限りの公演だったので見られなかった人も多いようだ。全国ツアーでもして、もっと多くの人に楽しんでもらえばいいのに、そう思ったが、やっぱり74歳だもの、一回公演すると一週間のインターバルが必要らしい。なるほどねー、そうしないとあのパフォーマンスは発揮できないと自己管理を徹底されているんです。

まったく素晴らしいよね。やはり好きを仕事にしているのはスゴイことだ。冒頭で述べたのはこういうことです。好きこそものの上手なれって言うものね、それを地で行っているのがビリーおじさん(おじいさん)なのであられます。

でもこんなのはホント一握りのひと、選ばれしものだけということも事実です。やっぱ凡人には無理だよねー。そう思いがちですが、いやいやそんなこともないのです。

実は、仕事にしないのであれば、誰でもできるのです。好きなこと、自分がやりたいことは、誰に文句言われることなくしていいのです。

それを仕事に求めようとするから難しくなる、好きこそものの上手なれっていうのはそれを仕事にしなければいけないということではないのですから。

前回、総合職か専門職かという話を書きましたが、好きを仕事にできるのは専門職の方が有利でしょう。そういう意味ではビリージョエルだって専門職ですよね。

でも好きを仕事に求めなければ、人それぞれに誰でもやりたいことができてしまいます。納得するかしないかは自分次第。そして、それができるのが定年後の第二の人生だと思います。

仕事優先でなく自分優先とは、そういうところの意識改革から必要なんではないかと思う次第です。そんなことを自分に言い聞かせながら、定年を心待ちにする昨今でした。