「青い日々」

50歳からの多幸感あふれる、幸せな生活

「町田くんの世界」を読んで思う


今年もGWがやってきた。

と言っても、どこに出かけることもない。どこに行っても混んでるのだから敢えて出かける必要はない。寝正月ならぬ寝GW、こういうのが最高の贅沢だと僕は知っている(最近知った)。

マンガでも読もう、窓辺のチェアに腰かけ12.9インチのデカiPadを開く。

町田くんの世界」というマンガ全7巻を一気読みする。どちらかと言えば、少女漫画のジャンルだと思う。50過ぎたオッサンがおかしい、それは自覚する。でもここは自分の家の中、誰にも邪魔されず、誰にも干渉されることなく、堂々と見ることができる。楽しむことができる。だから僕は家が好きだ。
(カフェでくつろぐという感覚が僕には全く分からない)

この物語は「町田くん」が自分の気持ちに従ってただただ行動するお話、それがまわりの人間みんなを幸せにしてしまう、そんなストーリーだ。僕はこういった、穏やかなハッピーエンド的な物語が好きだ。

ここで書評を書く気はないが、読んだ人ならわかると思う、町田君のいる世界に行って見たい、こんな自分になって見たい、こんな人たちに囲まれて生きてみたい。ココロの底からそう思うはず。

一方で、絶対無理、そう思う自分がいる。「町田くん」みたいな行動をとったとしよう、その時に僕なら間違いなく打算的な思考に陥るはずだ。

こう言ったらいい人と思われるんじゃないか、あえてこんな態度をとればモテるんじゃないか、猪原さんを独り占めできるんじゃないか。。。ってね。

現実はそんなもんだろう。それがマンガなんだ。フィクション。だから面白い、心が癒される、そういうことだと思う。
オドロオドロした物語や、人が不幸になったり生き死にするような物語が好きな人と根っこは一緒。フィクションを楽しむ、非現実を楽しむということ。どれもエンタテイメントの一つ。

もしかしたら僕は幸せではないから、幸せな物語を求めているのかもしれない。そして幸せな人は、あえて幸せな物語なんて求めない、自分とは正反対の不幸せな物語を求め、自分が幸せであることを再確認してバランスをとっているのかもしれない。

でも結局はどちらも一緒。幸せになりたい自分、幸せだからそれを確認したい自分。そう考えるとホント平和な世の中だと思う。エンタテイメントなんて世の中が平和でないと成立しないのだから当たり前か。

平和な世界を堪能する、これがGWの正しい過ごし方だろう。そう思ったら、したいことがいっぱい出てきた。「町田くん」もことあるごとに言ってたな、「この世界は美しい」って、ホントそう思います。