「青い日々」

50歳からの多幸感あふれる、幸せな生活

内面は外見に現れる、だから・・・


会社に来ていく服を買いに行った。

すっかり暖かい季節になったから衣替えが必要だ。
なにより新しいジーンズ(デンハム)に似合う服を着たい。


キレイ目な感じで、紺色のカーディガン、白いTシャツ。
ワンポイントが入った紺のTシャツを買った。


本当は紺色のジャケットの下に着る水色のTシャツが欲しかった。
雑誌で外国人モデルが着ていてカッコよかった。


そうは思ったけど妻に強く制止された。
あなたは紺色ベースで普通にしていた方がいい。


どうやら色物は似合わない、フツーの格好が一番似合う。
そういうことらしい、確かに自分でも地味な外見だと思う。


長年一緒にいる人が言うのだからそうなのだろう。
たまには派手な格好もしてみたいけど、
それが巷で見かける痛い人に違いない。


カーディガンを選んでいたら、店員さんに試着するよう勧められた。
だいたい大きさも分かるので断ったらこう言われた。


試着、面倒くさそうですものね。
うーん、なぜわかっただのだろう。


そう、僕は面倒くさがり、そしてせっかちだ。
だからよく失敗する。


ちゃんとベルトしないでズボンの丈を合わすから、思ったより短かったり。
ポロシャツをサイズだけ見て購入したら、丈が長すぎてだらしなかったり。


なんで店員さんは僕が面倒くさがりであることが分かったのだろう。
そんな態度もとってないし、いやな表情もしていないはず。


適当なことを言っただけなのだろうか。
それとも長年の接客経験でわかるのだろうか。


きっと外見に出ていたのだと思う。
面倒くさがりでせっかちなオーラが出ていたのだと思う。


確かに僕はさっさと買い物を済ませようとしていたし、
そもそも、このようなお洒落な空間は苦手だ。


僕は常々、鷹揚な人間でありたいと思っている。
それなのに、いつもせかせかと何ごとにも焦ってしまう。


そんな内面が外見にも表れているのだ。
そう思ったら急に恥ずかしくなった。


外見は内面を表す。
内面はその人の本質だから隠しようがない。


修行が足りないのか、
それともこんな自分を受け入れるしかないのか。
そのはざまで揺れ動く自分。


しょうがない。
受け入れるべきは受け入れるのだ。
そして、少しでも鷹揚な自分になれるよう、心がける。


受け入れるということ自体が大事。
受け入れなければ、何も変わらない。


歳を取ったからかもしれない。
最近は、少しゆっくり自分を見れるようになった気がする。


そんなことを思った。