鳥のように空を飛びたい?もっと楽しいことがあるかもしれないよ
よく言われることだけど、鳥って空を飛びながら何を考えてんだろう。
僕らを見下ろしてどう思ってるんだろうね。あいつら地べたを這いずり回って何が楽しんだろ、きっとそんなこと思ってるに違いない。
空と飛ぶって、どういうことなんだろ、僕らだってハングライダーやらパラグライダーやら似たような経験をすることはできる、でも決定的に違うのが、自分の力、意志だけでは自由に飛べないということだ。
全速力で走ったり、何かを飛び越えようとジャンプしたり、僕らはそんな動作と同じように空を飛ぶことはできない。
空を自由自在に飛んでみたいなー、あー、鳥になりたい。そんなこと昔からよく言われている、人類共通の願いかもしれない。
でもね、空を自由自在に飛ぶって、そんなに楽しいことなのかな。本当は鳥に聞いてみたいところだ。
実はあいつらだって、地面を自由自在に歩いてみたい、走ってみたい、そしてあの海原を泳ぎまくってみたい、そんなこと思ってるかもしれない。
きっとねーみんな一緒だと思うんだよね、自分にないものを欲しがる。
僕なんて、いっつもそんなこと考えてるもんね、いいクルマが欲しいな、可愛い彼女が欲しいな、大きな家に住みたいな、ってね。
そんな僕らを見て鳥は笑ってるかもしれない、変なこと考えるんだなーって。僕らは生きてるだけ、ただ空を飛んでるだけ、それだけ。
そんなところかもしれない。
だからね、あの空飛ぶ鳥には何が見えているのか、まーるい地平線が見えているのか、そんなこと思ってないで、いま、自分自身が見ているものにもっと気づきましょーよ、そういうことです。
実は見ているようで見えてない、見えているようで見ていない、そんなことが、たくさんあるんじゃないのかなと思います。
人をうらやむ前に自分にできることはもっとたくさんあるってこと、ぼくはバカだからすぐ忘れちゃう。大空を飛ぶ鳥を見るたびに思い出すようにしよーっと。