中学生のころ、父から忘年旅行のお土産をもらった。甲斐バンド(古くてすみません)のベストアルバムだった。
なんでだろ?
その時は何も思わず、純粋に受け取ってよく聴いていた、意外とはまっってしまい、勉強中なんかも「ながら」で聴いてた。
それ以来、甲斐バンド、ずっと聞いているわけです。
でもなんで、これがお土産だったんだろ?父は音楽には興味なく、演歌を聴いている姿しか記憶にない。たぶん、甲斐バンド自体知らないはずだ。
きっと、途中によったサービスエリアかなんかで、当時はやっていたアルバムを何の気なしに買った、ただそれだけなのだろう。音楽番組をよく見ていた僕には、お菓子なんかよりそれがいいと思ったのだろう。
でもね、その時、甲斐バンドのアルバムをもらわなければ、僕は甲斐バンドの一部の曲を知っているだけ、数あるバンドの一つ、そんな認識だったんだと思う。
テレフォンノイローゼや氷のくちびる、なんて曲も知らなかったし、甲斐よしひろさんのライブを見に行って、聖子ちゃんに作曲した曲を聴いて喜ぶこともなかっただろう。
当たり前だけど、すべての事には出会いというか、きっかけがあるんだよね。
しかも誰かから与えられたものは、自分一人では得られなかったものに違いない。そんなきっかけが、実は自分の「センス」や「価値観」を育んでいるのだろう。
その時もらったアルバムが、YMOだったら、テクノな人間になっていたのかもしれない(YMOも大好きです、特に高橋幸宏さんの歌声が)。
僕も自分の子供たちに、そんな影響力を与えることができて、それが素敵な「センス」や「価値観」につながるといいよな、あらためてそんなこと思います。
でも、これまでにも、よく洋服なんかプレゼントしてきたけど全然着てくれないもんなー。まあ、これもセンス、押し売りはいけないよね、そう思います。
でも最近、息子の部屋から小沢健二さんのアルペジオがよく聴こえてくるんだよねー、なんかちょっと嬉しいのでやんした。。。