「青い日々」

50歳からの多幸感あふれる、幸せな生活

じっとしてていい ~なぜかホッとする日々~

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僕はいつも何かに焦っている。いつものことだ。ゴールデンウイークだってそう、何かしなきゃ、こんな機会に何かを成しえなきゃ、未来の自分を作らなきゃ、そんなことばっか考えてるうちに休日はカウントダウンを始める。一日過ぎ、二日過ぎ、半分終わり、あと二日、あと一日、そしていつもの毎日が始まる、この繰り返しだ。

 

朝起きて、晴れ渡った空を見て、どこかに行かなきゃ、出かけなきゃモッタイナイ、そんなこと思う。実際、それで出かけてみたりもする。楽しかったりもする、充実してたりもする。でも僕が欲しいのは充実してたという結果だけ。

 

いつもそうなんだ、本を読んでても、映画を見ていても、スポーツ観戦していてもそうだ、読んだ、見た、観た、そんな結果が欲しいだけ。そのプロセスを純粋に楽しめない自分がいる。なんでだろう、そう思って考えてみた。

 

たぶんこんなトコだと思う。僕は僕が充実した生活を送っている奴だってことにしたいんだ、キットそうなんだ。僕は誰かに自慢したいんだ、僕はこんなこと知っている、こんな経験もある、こんな瞬間に生で立ち会ったスゴイ奴なんだってね。

 

それだけじゃない、加えて面倒くさがりだ。結果だけ得られれば、そのことに対するプロセスも感動もすべて自分のものになったと思ってる。だから途中経過なんて面倒くさいだけ、結果が得られればすべてよし。絵なんか描いててもそうだ、途中で早く完成させたくてしょうがなくなる。だからチャチャっとすませてしまう。そんな奴が表現の花なんて咲かせられるわけない。

 

でも、今年のゴールデンウイークは少し違う。何もしなくていい、何もしちゃいけない、何処にも出かけちゃいけない、そんなStayHomeな日常が僕を少しだけホッとさせている。友達や家族とどこかに出かけてはいけない、充実した休日なんて送っちゃいけない、家でひたすらじっとしてなきゃいけない、そんなことをテレビは言い続けている。

 

なんか、何もしちゃいけない日常に僕は安心している。こんな僕でいていいんだ、みんなも同じなんだ、そんなことを感じている。そう思って分かった。僕は常に人と比べているんだ、人よりいい暮らしがしたいんだ、人より幸せな自分でいたいんだ。そんなことを思っている僕なんだってことがわかった。

 

だから、人と比べなきゃいいんだ、そうだそうだ、それだけなんだ。そんなチンケな自分だってことに気づいていなかったんだ。でも気づいた、今気づいた。だから比べない、羨ましいなんて思わない、自分のほうが凄いなんて思わない、そういうことなんだ。

 

こんな些細なことを発見した今年のゴールデンウイーク。こんな僕に発明の日はやって来るのだろうか、でもいいじゃない、また一つ気づいたんだから、そう思って今日を生きる、一日を生きる、少しでも楽しく一日が送れたらいいな、そんなことに思い気づく青い日々なのでした。