「青い日々」

50歳からの多幸感あふれる、幸せな生活

発明と発見 ~「13歳からのアート思考」を読んで~

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「13歳からのアート思考」という本を読んだ。本屋さんで何となく手に取った一冊だったが、簡単な文章でわかりやすく書かれていることもあって、あっという間に読んでしまった。内容も目からウロコ、素敵な本でした。

 

書かれているのは末永幸歩さん、美術の先生らしいけど、きっと「ゆきぽよ」とか呼ばれてるんだろうな。そんなことはどうでもいいけど、初めて書かれた本らしい。このような内容、このような人を引き付ける文章、そして何といっても難しい言葉を使わず分かりやすさを徹底した表現、素晴らしいよね。まったく知らない人だけど、出版おめでとうございます、そんなことを言いたくなる。

 

この本では、美術というかアートの何たるかを簡単に教えてくれる。美術とは決して美しく描いたり、絵画の勉強をする学問ではなく、探求の根、興味のタネからなるアートという植物を育て、表現の花を咲かせることであると言われています。この植物を育てることのできる人が真のアーティストであり、それは画家でなくてもビジネスマンでも一緒だというのです。

 

それに対して、タネのや根のない花だけをつくる人たち、気づかないうちに他人が定めたゴールに向かって手を動かしている人、そんな人たちを花職人と呼び、同じ花をつくる人でありながら、アーティストと決定的に違うというのです。

 

うーんなるほどな、なるほどだよ、なるほどですよ、ちょっとビックリ。僕は花職人という仕事自体を否定してはいけないし、そういう仕事もあってしかるべきだと思うけど、本来の仕事というか、自分がすべき、自分が生きている理由はココ、末永さんの言うアートにあるのではないかと思う。

 

発明と発見、僕らは発明をするために生まれてきたんだと思う。何かを見つけるため、発見するためではなく、何かを生み出すため、発明するために存在しているんではないかと思ってる。自分のオリジナルをつくること、それがすべてなのではないだろうか、どんな些細なことでもいいから。そしてそれが表現の花という形で、他の誰かのココロを動かすことができれば最高だ、最高の幸せだと思う。僕はそんなお多幸な人生を歩みたいと思う。そんなことを再認識させてくれた本でした。

 

本書の中で、アーティストは次の3つのことをしていると言われています。自分だけのモノの見方で世界を見つめ、自分なりの答えを生み出し、それによって新たな問いを生み出す。まさにこれですよね、そう思います。

 

つまらないことを言うと、このブログをもっと色んな人、たくさんの人に見てもらえるといいななんて思ったりもする。そのことについて書かれているホームページや本を見ると、人が興味を持つ内容を書くこと、人を引き付けるタイトルをつけること、そんなことが書かれている。けど、それってなんか違うよな、そもそも僕が書きたいことじゃないじゃないし、それなら書く意味ないじゃないって漠然と思っていたけど、そうなんだよね。

 

お金を儲ける花職人になりたいっていうのなら別だけど違うのだものね。自分だけのモノの見方で世界を見つめ、自分なりの答えを生み出し、それによって新たな問いを生み出す、これが僕のしたいことだと改めて認識することができました。そして僕が本当にしたいことは表現の花を咲かすことだと思います。これがどうすればできるのか、それを探して青い日々を送りたいと思います。