「青い日々」

多幸感あふれる、幸せな生活

僕は石鹸になる 〜新年の誓い〜

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石鹸って誰が発見したのかな。顔や体を石鹸で泡あわにして、ぶくぶくにして、きれいに洗い流す、生まれ変わったみたいにスッキリする。こんな便利できれいで素敵なもの、一体誰が作ったのだろう。

 

なんかココロが乱れているとき、ブラックな気持ちになるとき、僕は思わず手を洗ってしまう。石鹸でゴシゴシときれいに洗う、それで僕の邪なココロまでもきれいになるような気がするから。本当はこんなとき、僕はココロを石鹸でゴシゴシ洗ってしまいたい。そんな石鹸が発見されたら、きっとノーベル賞もんだろうな、そんなことを思う。

 

手が汚れたとき、泥だらけになったとき、汚いものに触ったとき、石鹸は僕の体をきれいにしてくれる。僕のココロが汚れたとき、嫌なことがあったとき、つらいとき、僕は石鹸を探すけど見つからない、いや、見つからないことを知っている、だから僕は石鹸で洗ったようにごまかしてばかり、そうやって新しい日を知らん顔して迎える。

 

そんな僕にも石鹸のような人が存在した。つらいことを忘れさせてくれたり、励ましてくれたり、時には叱ってくれたり。僕の石鹸、そんな人がいた。でももういなくなっちゃった。だから僕は汚れてばかり。誰か僕を洗ってくれないかなー、そんなことをいつも思っている。

 

石鹸がないから、つい、アルコールで消毒してしまう。ビールを飲んで、シャンパンを飲んで、ワインを飲む、嫌なことはどこかにいってしまい、僕はツルツルのピカピカな僕になるのだけど、僕は知っている。誤魔化しているだけだって、忘れようとしているだけだって、自分が汚れていることを。

 

これから僕は自分で自分を洗わなければならない。僕は大人だから。石鹸だって自分で作る、だって僕は大人なんだもの。そして一生懸命にカラダとココロを洗うんだ。ゴシゴシゴシゴシってね。

 

それだけじゃあない、時には他の人を洗ってあげるんだ。だって僕は大人だからなね。僕は僕を洗う石鹸は持っていないけど、他の誰かを洗う石鹸は持っている。僕はそんな人になりたい。それが今年の目標です。

 

そんな僕はたまに自然の力も借りる。雨、土砂降りの雨にときどき打たれて見る。僕のココロ、どんどんきれいになる、ピカピカ。素敵でしょ。雨が上がると、日が差し込み、僕の体を温めてくれる、ココロとともに。そう、僕は助けてもらってばかりなんだ。おかしいよね、僕は大人なのにね。だから決めたんだ、いつか恩返しするって。助けてもらった人や自然に。それが僕の役目、僕の人生なんだ。ようやくわかりました。だから、今年も青く青く頑張ります!よろしくお願いしますね。

 

 「苔」

 

 緑道を歩いていたら

 道の脇に苔が生えていることに気づいた

 

 よく見たら

 ベルベットのようで

 

 とても美しくて

 朝日に輝いていて

 

 それに初めて気がついた僕は

 なんてバカなんだろう

 

 そう思って前を見ると

 木の幹にも苔は生えていて

 

 同じように朝日に照らされていて

 美しく輝いていて

 

 苔の惑星

 そんなバカなことを思ったけど

 

 本当は

 そうなのかもしれない

 

 地球は人類のもの

 僕らが勝手に思っているだけ

 

 ていうか

 僕らは自分が主役と思っているけど

 

 そんなことはなくて

 この世には主役ばかり

 

 もちろん人だけじゃなくて

 あの鳥や虫や花もそう

 

 そしてあの苔もそう

 みんなが主役

 

 そして

 みんなが脇役

 

 僕らは認めて

 認められる

 

 だから感じなきゃいけない

 僕を認めてくれる存在すべてに

 

 そして

 認められる存在すべてに