「青い日々」

多幸感あふれる、幸せな生活

お多幸な映画(ドラマ) 〜世界の中心で、愛をさけぶ〜

 

f:id:Blue-J:20200504125725j:plain

 

僕はテレビドラマとかあまり見ない、なんでかっていうと、最近のテレビドラマってなんか重いというか、ドギツイというか、なんかホノボノ感がなくて、後味が悪いことが多いから。かといってNHKの朝ドラは見るのかというとそれも見ない。結局、なんか続けてみるって時間を拘束されるようで面倒くさいんだよね。

 

そんな僕でも、大変感銘を受けたドラマがあって、綾瀬はるかさんが演じる「世界の中心で、愛をさけぶ」、またしても古くて申し訳ありません。このドラマって2004年の制作だから、なんともう15年前だ。えっ、綾瀬はるかさんっていくつなんだ、34歳、ってことはドラマに出てた時はまだ19歳だったのか、スゴイもんだな。

 

このドラマ、何がいいかって、とにかく映像が美しい、一つ一つのシーンがきらめいているというか、輝いているというか、清らかで、純粋で、こんな青春映画があっていいのだろうかというくらい、眩しくキレイな絵が綴られていた。撮影された現場は伊豆の松崎、こないだ伊豆を一周ドライブしてこの地の美しさにあらためて気づいたのだけれど、このドラマを制作したスタッフは天才だね、素晴らしいと思います。ほんとに一つ一つのシーンが写真みたいだった、出てる人の演技もなんか自然体で凄く良かった、純粋にドラマに釘付けになって、純粋に感動して、純粋に素敵だなって思った。こんなドラマ、映画ってなかなかないと思う。

 

映像に負けじとストーリもとても良かった、というか考えさせられた。この物語は生きること、そして死ぬことは何なのかを考えさせてくれた。そもそも、なぜ人は死ぬのか?というか、そもそも人はなぜ生きているのか?って考えちゃった。死ぬのが不思議なら生きてるのも不思議。

 

そもそもこの宇宙ってなんなのか?太陽ってなんだ?なんで燃えているんだろう?いきつくところ、この世って一体なんなのさ?子供の頃、時々こんなことを考えて怖くなった。科学的に考えて、僕らの存在は一体なんなのだろうかと思う、不思議を通り越して、わけわからん。

 

今ここにいる僕は一体全体何者なのだろう。不思議不思議、本当不思議。そう思うと、ノーベル賞とかすごい賞をとって宇宙の謎が解明された!なんて言われたりするけど、そんなこと絶対ないよね。今分かりうるほんの一部分の事実が解明されたというだけのことだ。そんなことわかったって、僕らが存在している理由なんてわかりっこない。

 

なぜ人は死ぬのか、それは生まれたからだと思う。適当に言っているわけではなくて、これが真実だと思う。生まれたこと自体が奇跡、この世に生を受け、存在していること自体がとんでもない奇跡なんだ。だから生まれたあとはボーナス、体を作っている細胞が衰えて動かなくなるのが”死ぬ”ということであって、それまでの間を”生きる”という。だから死ぬことと生きることは相反する言葉のようで本当はイコールなんじゃないかと思う。

 

僕らは奇跡のなかで生きてるんだよね。だから死んだあとのことなんてわかりようがないし、わかってもしょうがない。単に奇跡の瞬間が終わるだけ。だから人が死ぬということは残された人に対しての行為だと思う。

 

だから、僕はいつも思う。人に幸福感を与えられる自分になりたいと。それが僕の目標だよなー、死が残されたもののためにあるとすれば、生きることも同じなんじゃないだろうか。人に何かを与えられる自分であることが、生きるということではないだろうか。人に幸福感を与えられる自分であることが、自分自身の存在意義として、生きている自分のなかで感じることができればこんなに嬉しいことはない。それが生きるということだと思う。そしてそのことを死んだあと残された人がどう感じてくれるか、それが生きること、そして死ぬということではないかと思う。

 

ドラマの中で、死に直面した主人公の綾瀬はるかさんがこういった。「あの世なんてない、天国なんてない、だってここが天国だもの」。ほんとそう思います。

 

僕だって死んだあの人と天国でまた会えたらいいなと思います。でもあの人はやはり残された僕の心のなかに存在し続けるのでしょう。それが生きるということ、そして死ぬということなのだと思います。生きるという奇跡、そして死ぬという奇跡、だからここは天国だというのは正解なんだと思います。

 

最初に最近のドラマは重いから嫌だ、なんて言ったけど、すごい重い話になっちゃった。でもこのドラマのスゴイところは、そんな重いテーマでありながら、あっけらかんとした美しい青春という背景の中で表現してくれたことです、そしてそれをこの上ない素晴らし映像で表現してくれたことなんだと思います。

 

だからこんなに重いテーマでも、心に染み入る素敵なドラマになったんだと思います。綾瀬はるかさんが言う「朔ちゃん、好きよ」、このセリフが大好きでした。サンキュー廣瀬亜紀さん、とってもブラボーな人生でした、拍手。

 

 「炎」

 

 ひとり

 誰もいない山の中

 じっと

 焚き火の炎を見ていた

 

 湧き上がる炎は

 蜃気楼のようで

 幽玄で

 儚く見えて

 

 その炎の中に

 吸い込まれそうで

 吸い込まれたらどうなるのか

 きっと天に登れる

 

 そんなことを思いながら

 薪を継ぎ足しながら

 幾重にも揺らめく

 炎を見ていた

 

 死んでしまった木から

 炎が咲き上がるのはなぜだろう

 あの太陽もそうなのだろうか

 死んでいるのだろうか

 

 太陽のような人

 実は死んでいる人

 最後の瞬間を

 僕らは見ているだけなのかもしれない

 

 僕らはこの炎のように

 人を暖めることができるだろうか

 勇気づけることができるだろうか

 生きているうちに

 

 日を焼べるのは他人じゃない

 僕ら自身

 僕らは自ら火種を起こすことができる

 火をつけるのは自分だ