「青い日々」

50歳からの多幸感あふれる、幸せな生活

お多幸なクルマ選び 〜大海原を行くアヴァンタイム〜 

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オープンカーって面倒くさいんだよね。風が巻き込むし、夏は暑いし、冬は寒いし、オープンにして心地いい季節なんてほんの一瞬だけ。髪の毛だってクシャクシャのモジャモジャになるし、顔だってギトギトになるし。それなのに外から見られてもカッコよく、優雅に乗ってるように見せなければならない、ハッキリ言って苦行です。

 

一年の大半がそんな感じなんだけど、春と秋のほんの一瞬だけサイコーの季節がある、その瞬間のためにオープンカーに乗るっていう人は、本当の粋人ね、尊敬します。幌を紺や赤にして只者じゃない感じを演出したりしてね、実はちょっと羨ましいといつも思ってます。

 

でも、そんなオープンカーに負けじとオープンエアーを感じさせる仕掛けもあります、単なるサンルーフじゃなくて、ガラスルーフでしかもガバっと開閉するやつ。要は大きなサンルーフ、自ずと開いた屋根が後ろにスライドするわけだからクルマはハッチバックタイプになる、最近の車だとゴルフのトゥーランなんかに設定されているらしい、電動パノラマスライディングルーフというやつ。

 

これが結構いいんだよねー、幌じゃないから扱いやすいし、ハッチバックだから後部座席も申し分なし。フツーのクルマとして使えるし、僕みたいな横着者にはピッタリ。以前、ルノーのグランセニックっていう5+2の7人乗りのチッチャなミニバンに乗ってたんだけど、これも屋根がガバっと空くクルマだった。僕はこのクルマで、陽の光を浴びながら運転することがこんな楽しいんだってはじめて知った。走りは全然フツーだったけど、クルマって走るだけじゃないんだな、そんな基本的なことを教えてもらった。

 

でもね、その時に本当は他に欲しい車があったの、それは同じルノーのミニバンクーペ(?)、アヴァンタイム。この車、相当に変な車で、形自体は明らかにミニバン、それなのに2ドア、そして屋根がガバッと開く。2ドアだから窓を全開にするととんでもないオープンな状態、それでいてミニバン型だから車高も高いし、なんじゃこりゃ感が満点のクルマだった。

 

色もきれいなブルーにシルバーのツートンがメインカラーでかっこいいったらありゃしない、と僕は思っていました。もちろん万人受けはまったくしないと思います。試乗もしたんだけど、屋根全開、窓全開で走るとなんか船というかボートに乗っているようで、とにかく不思議なクルマでした。価格が500万円くらいしたんで、当時はとても手が出なかった。

 

それでこの時は似たようなデザインの一回り小さなグランセニックを買った。これはこれで良かったんだけど、アバンギャルド感はアヴァンタイムに遠く及ばず、街でアヴァンタイムを見かけるたびに、悔しい思いをしたことを覚えている。やっぱり欲しいものは無理してでも手に入れるべきなんだよなー、何ごとも大事なのは満足感なんです。覚えとこっと。

 

ということで、秋も深まり紅葉が見頃を迎える中、久しぶりに太陽の光を浴びながらドライブしたいなーという思いがフツフツと湧いてきました。そんなこと思ってクルマ雑誌を見るといつの間にやらオープンカーってたくさんあるじゃないですか、なんかいけない思いが湧いてきました。ちょっと考えてみようかな、そんなこと思い始めた幸せな青い日々なのでした、欲しいものや、したいことたくさんで幸せだ!