日本電産の永守会長さんが「2030年には自動車の価格は現在の5分の1程度になるだろう」、こんなことをおっしゃったそうです。
これ、たぶん当たってるよね。
エンジンからモーターへ、そうガソリン車から電気自動車(EV)へとクルマは大きな変革期を迎えています。
たぶんね、ユニクロやなんかが起こしてきたような価格破壊、それがクルマにも起こることは間違いないと思います。クルマ業界のユニクロが生まれるチャンス、こじゃれたデザインで高品質なEVを低コストで実現する、そんな会社が近々誕生するんだろうと思います。
そんなイノベーションを楽しみに思う反面、ガソリン車、内燃機関のエンジンって本当になくなっちゃうのかな、そんなことも思います。
先日の山中湖ドライブ、しばらく窓を全開にして走っていたのだけど、静かな山道を走っていたこともあって、久しぶりにエンジンの音を感じることができました。
しかもね、アクセルを踏む僕の右足に反応して、エンジンの音が高まり、その振動がハンドル越しに伝わってくるのです。飛ばすわけでもなく、フツーに走っているだけなんですけどね。
これこれ、これが五感を刺激するっていうんだろうね。
視覚、聴覚、触覚、味覚、臭覚、このすべてがクルマの運転にはあるんです。味覚がないって?クルマを走らせ、美味しいコーヒー飲んだりするといつもより美味しく感じるでしょ。
だからクルマって素晴らしいんだよね。さらに、この五感に加えて、様々な感覚も与えてくれるのがクルマ。色んなことを思い感じたり、気づいたり、気づかないうちに僕らのココロを刺激しているんです。
さてさて、EVになっても同じように僕らのカラダやココロを揺さぶってくれるのかしらん?
僕はまだ乗ったことがないからわからないけど、きっと、感じるか感じないかは自分次第なんだろうなと思います。
僕らはもっと感じなきゃいけない、そして考えなきゃいけないということなんだよね。
科学や技術がいくら進歩しても、僕らは僕ら自身が、五感を感じ取る能力、感じる意思を失っちゃいけない。それが一番大事で大切なことなんだと思います。
これってクルマに限ったことじゃないよね、便利なものに身をゆだねるのは楽ちんなこと、でも委ねすぎて、大切なものまで失っちゃいけないということです。気をつけなきゃね。そんなことを思い感じた、秋の一日でございました。