「青い日々」

50歳からの多幸感あふれる、幸せな生活

街の景観は誰のもの 〜新国立競技場〜

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オリンピックがやってくる。早いもんだ、オ・モ・テ・ナ・シで東京開催が決定してからあっという間、開催までもう一年を切っちゃった。

 

なんだかんだ言って、物凄く盛り上がるんだろうね。日本人って意外とイベント好き、というか、まわりが盛り上がってると自分も参加しないといけないんじゃないか、もったいないんじゃないか、って単に貧乏根性丸出しなだけなんだと思いますけどね。

 

現在開催中のラグビーワールドカップもそう、日本の大健闘にもよるのだけれど、こんなに盛り上がるとはみんな思っていない。チケット買っておけばよかったなーとか思ってる人いっぱいいるんじゃないかな。実は僕もちょっと思ってる。

 

まあ、それはそれで今までマイナーだったスポーツに脚光を当て、ワールドカップ開催という形で日本誘致を図り、その価値や潜在力を皆に知らしめたということで大成功なんでしょう。単純に見ていて面白いしね。野球でもサッカーでもテニスでもボクシングでも、努力した者同士、天才同士の真剣勝負は最高のエンターテイメントだと思います。

 

ところで来年行われる東京オリンピック、一つ残念に思っていることがあるんです。それは現在建設中の新国立競技場(本当はラグビーのワールドカップに間に合わせる予定だったのにね)です。皆さん覚えてますかね、ザハ・ハディドさんの設計したデザインが白紙撤回された件。

 

建設費が当初の想定より、とてもとても高くなることになっちゃって、更にはその原因はキールアーチだとか、デザインが現実的でないとか、そもそも牡蠣みたいで気持ち悪いとか?、とかとか、各種のイチャモンつけられて、結局は白紙撤回されちゃったあの一件です。その結果、再コンペで選考されたのが今建設中の新国立競技場なわけなんですけど、物凄い凡庸なデザインだと思いません?

 

一世一代の晴れ舞台(誰の?日本の?というかそこに住む僕らのですよね)、オリンピックTokyoのメインスタジアム、今後の日本のアイコンになるであろう新国立競技場が、こんなフツーなデザインでいいんでしょうかねって思ってます。お金がかかりすぎるって言ったって、安物買っても真の満足感は得られないっていうのにね。あー残念。

 

僕はザハ・ハディドさんのデザインした新国立競技場は物凄くカッチョイイと思うんですよね。最初見た時は確かに違和感があったけど、だんだん見慣れてくると、こんな得体の知れないデザインのスタジアムがある街の光景ってスゴイんじゃないかと思うようになった。あの球体のような雫のようなデザインが最高にクールに思えてきた。そしてこんなスタジアムがある光景の中で暮らす未来って素敵なんじゃないかなーと思うに至った。

 

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新国立競技場に影響されて、今後建設される建物の芸風も変わっていくんじゃないかと思った、だってバルセロナだってガウディの残した建築物があるからあのような街の光景が出来上がっているわけだし、日本の街も西洋だか東洋だか、高度経済成長時代の建物がゴチャゴチャしている状況から、一気に未来都市Tokyoに生まれ変わる大チャンスなんじゃないかと思ったんです。

 

それはきっとそこに暮らす僕や僕らのココロや気持ちも変え、新しい未来を作り出すきっかけになったはずなんじゃないかと思うわけです。それがねー、値段が高いから性能は変わらないのでお安いものにしておきましたって、そりゃないよね。デザインは性能より大事なんだ!と僕はホンキで思っております(大好きなクルマもです)。

 

いったい街の光景って誰が決めるんだろうね、たぶんそこに住んで暮らす人たちのココロや気持ちが作らせるんだと思う。そんな東京になってほしかっったな。そのきっかけとなるような新国立競技場であってほしかったな、そんなことを思います。といってもほぼ完成の国立競技場です、これからの日本のアイコンになるように僕らはココロを込めていくしかありません。

 

そして徐々に段々に僕らが僕らの街の光景を作っていくしかないんだと思います。それには何が必要か。やっぱココロと気持ちだと思います。僕らが作り僕らが表現していく、ザハさんのデザインはまだ僕らにはちょっとだけ早かったのでしょう。でもこれからだよね、新しい国立競技場に僕らがココロを込めて、それがこれから、どんな光景に広がっていくのか楽しみ、そんな事を考える青い日々なのでしたー。