シンメトリーの美しさ ~絶対美と機能美は両立するはず~
シンメトリー、左右対称ってやつね。なんか落ち着きます、逆にそうでないもの、とても違和感あります。
僕の大好きなクルマも、左右非対称のクルマなんて一度もお目にかかったことないもんね。もちろん、ハンドルの位置とかは違うけど、クルマ全体のデザインがシンメトリーじゃないなんて、性能的にもあり得ないと思う。
優れたデザインは必ずシンメトリーありき、これは別に保守的かそうじゃないかという問題ではなく、シックリくるかこないか、絶対美の問題だと思う。
そんな僕が最近、見るたびに気になって仕方がないものがあります、新国立競技場なんですね。あの屋根にデザインされている模様、あれが左右対称ではないのですよ。左右非対称にこだわりがあるとも思えないのに、左右非対称、気持ち悪いったらありゃしない。どうも日照を意識しているらしい、あれが機能美だっていうのかね。
そもそも僕はザハ・ハディドさんがデザインした最初の新国立競技場案を実現してほしかった。あの未来を感じる、これからの街を作り出すんだっていう、意欲的なデザイン、それに期待していたんだけど、キールアーチの値段が高いとか何とか、いちゃもんつけられて廃案になっちゃった。
ホントもったいないことをしたと思います。東京がTOKIOに生まれ変われるチャンスだったのにね、残念極まりない。
それでも、新しい新国立競技場、期待してたんですよ、なにか木材を使って和を感じさせるデザインらしいじゃないですか、目新しくもないけど、それでも素敵な街づくりの模範になるような新国立競技場であってほしいと思ってました。
それなのに・・・。百歩譲って、全体造形はいいですよ、人畜無害ですからね。それなのに何ですか、あの屋根の模様は、非対称・・・。そんなとここだわってどうすんだーいって感じ。もっとこだわるところがあるでしょうよ。
いまのままだと、東京オリンピックは中止なんだろうね。中途半端に開催するより、そのほうがいいと思います。中途半端、、、ホントそんな言葉がしっくりくる新国立競技場、まったく、どうして、どこの誰も表現の花を咲かそうとしなかったんだろうか。
もっと攻めようぜ、日本。アフターコロナにニューノーマル、おりこうさんでいちゃダメなんだ、そんなことを本気で思います。