「青い日々」

50歳からの多幸感あふれる、幸せな生活

正論なんていらない、自分で判断することが大事

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東京五輪パラリンピック組織委員会長の森さん、エライことになってます。

 

ご本人がどう思われていたかは関係なくて、女性蔑視と受け取られる発言をしたこと自体に弁解の余地はありません。まったく持ってNGなご発言だったと思います。

 

それにもかかわらず、謝罪会見で弁解、つまり言い訳(逆切れ?)しようとした訳ですから、火に油を注ぐというか、エライことになってしまった訳です、単に自業自得ですね。

 

これはこれで森さんご本人の問題なのでしょうがないとして、私が気になっているのは、どうしてここまで皆さん、森さんひとりを責め立てるのかということです。

 

テレビ、新聞、芸能人から政治家、一般の企業まで、すべての人や組織が、森さんをトンでもない奴だと非難しています。もう集団いじめを見ているようで不快です。

 

こんだけ騒がれたんだから、「あいつバカだなー」でいいじゃないですか、それなのに後からあとから森さんの発言を非難する声が出てきます。

 

まるで、非難しなきゃいけないような、非難しとかないと自分がまともな奴だと思われない、だから非難する、そんな雰囲気さえ感じられるのです。

 

この世に蔓延る、正論言っておけば大丈夫、責任逃れの足跡残し、そんな風潮です。

 

だいたい、非難してる人たちは、森さんの発言の全文見てるんですかね。「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる」という発言は、よく読むと、文科省から女性理事を4割と言われていることに対して出てきた発言なんですよね。

 

社会全般で女性の登用はまだまだ進んでいないのが実態、逆に女性だからというだけで役職に登用される人も出てきている、そういう人たちはおのずと競争意識が高くなるから、会議に出席した全員が他の人に負けじと発言しあう、結果、会議時間が長くなる。

 

森さんを擁護するつもりは全くありませんが、全文を読むとこんな風に受け取れます。

 

つまり、実力に関係なく単に女性の割合を増やそうとする文科省への批判、そして以前より女性登用を進めると言いながらもそうなっていない現実社会のギャップ、こんな感じです。

 

ちなみに発言の最後には組織委員会にいる女性を称え、欠員が出たら女性を選びたいみたいなことも言っていますね。

 

なんかねー、発言事態はNGなんだけど、ちょっと感じ方違いますよね。やっぱり、批判するなら自分自身でまずは確認して納得しないとです。これで森さんが自殺でもしちゃったらどうすんだろうって思います。

 

報道に踊らされることなく自分でしっかり考えていきたいね、ましてや人を批判するならなおさらです。そして何よりも、もっと鷹揚で、懐の深い社会になるといいな、そんなことを思います。