「青い日々」

50歳からの多幸感あふれる、幸せな生活

お多幸なクルマ選び ~技術じゃない、感性のイノベーション~

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僕の父親は自営業で、ずっとワゴンタイプのクルマを乗り継いでいた。まだワゴン車が市民権を得ていない時代、単なる仕事用のクルマと思われていた時代、それを変えたのがボルボだった。無骨なまでの四角いボディ、それがもたらす最高の安全性で一躍有名になったのだけど、そのポリシーを貫き通しながらも自由な人生を謳歌する、そんなライフスタイルを提示してくれたのがボルボ、そして大ヒットモデルの740、V70に代表されるワゴンモデルだった。

 

なんかね、北欧の人たちってのはこんな優雅な暮らし方をするのか、なんて勝手に思ったもんです。ボルボにお犬様をのっけて、ブランケット積んでピクニックやキャンプに行くんです。そんな人が巷に溢れました。

 

でもこういうのって、クルマの正しい使い方だと思います。クルマがもたらす新たな人生への期待、希望、それを感じるためにクルマを買うと言っても過言ではないと思うんです。夢を買うといってもいいくらい。いまでも北欧家具は人気だし、スウェーデンやノルウエーなどの子育ては高い評価を得ているわけで、そんなセンス髙しな生き方に憧れる気持ちはとってもよくわかります。

 

このボルボのワゴンだけど、僕的にチョーカッコいいのは740の先代モデル240だと今でも思ってます。もちろん色は赤、クラシックボルボになりますが、今でもたまに街で見かけます。素敵だよねー、ホントそう思います。そういえばこの頃のワゴンモデルのボルボって三列シートモデルもあったんだけど、椅子が側面から出てくるんだよね、ホントのエマージェンシーなんだけど、こんなとこもカッコよかったなー、なんか知らない世界を見るよるうでドキドキしちゃいました。

 

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このボルボだけど、いつの間にやらフォードの傘下に入り、いまでは何と中国資本傘下のメーカになってしまいました。それでもボルボボルボのまま、しかも第一線でボルボしています。北欧デザインという言葉を地でいきながら、そのクオリティやオシャレ度は年々向上させています。中国資本の傘下に入りながらも、このようなスタイルを維持できているのはなんでなんだろうか、中国側の度量が広いのか、ボルボ側の意思が明確なのか、いずれにしても資本提携の良い見本だと思います。

 

そのボルボさんですが、なんと2021年までに、全パワートレーンをマイルドハイブリッド、プラグインハイブリッド、またはピュアEVのいずれかに切り替えることを宣言しています。この戦略も素晴らしい、しかもボルボだからできる戦略だと思います。だってガソリンエンジンで世界を制したBMWやベンツ、その他の名だたる自動車メーカーは既存のエンジンをなかなか捨てられない、それに対してボルボのエンジンはそんなに特徴がないから一気に新たな技術にシフトできる。それによって既存のガソリンエンジンメーカーを過去の遺物としてしまい、これからのメーカーとしての地位をつくり上げてしまおうとしているのでしょう。

 

素晴らしいね、安全性、北欧デザインによるライフスタイルメーカーから、いよいよ自動車メーカーとしての覇権を握ろうとしているのではないでしょうか。このバックに中国の思惑があるとしたら、恐ろしいことでもありますが、これを戦略立てて実行しているとすればビジネスとして正しいやり方だと思います。

 

さてさて、そのボルボさんですが、そのハイライトはやっぱりデザインだと思うんですよね。かつてのモデルC30のリアスタイルなんて、ホント心が震えました、どうやったらこんなデザインが生み出されるのだろうって。惜しいことにこのクルマ、フロントスタイルは他のモデルと共通だったのでフツーでした、それがとてもとても残念だったんですけど、フロント含めて徹底的にアバンギャルドにやってくれれば、一皮むけたのになーと思います。

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なんといってもクルマはデザイン、そしてどんなライフスタイルを提供してくれるのか、感じさせてくれるのか、ライフスタイルデザイン、それに尽きるんだと思います。僕もそんな素敵な生き方がしたいな、そう思わせてくれるクルマがどんどん出てくるといいなと子供のように思います。

 

イノベーションは技術だけじゃない、感性のイノベーションも必要なんです。それが僕らのココロを震わせる存在になるのだと思います。これはクルマだけじゃなくて何事にもおいてそうなのだと思います。これからも僕らを楽しませてねと思うし、僕もちっちゃなことでもいいから感性のイノベーションを発見したいなと思う青い日々なのでした、フォルツァボルボ!(意味不明)