「青い日々」

50歳からの多幸感あふれる、幸せな生活

僕らはどう生きるべきか 〜いつの時代も自分は自分〜

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丹羽宇一郎さんの人間の本性と言う本を読みました。そこにはこんな事が書かれていました。

 

「人間は所詮、動物です。飢え死にしそうになったら、人の命を奪ってでも食べ物を得ようとする本能を持っています。私はそれを動物の血と呼んでいます。」

 

「油断をすると、人間の中に潜む動物の血が騒ぎ始めます。怒り、憎しみ、暴力的な衝動を内包する動物の血が人間には流れていることを忘れてはなりません。」

 

「考えてみれば、人の思いや感情といった心のあり方は<中略>古代もいまもまったくといっていいほど変わりがないのではないでしょうか。人間というものが時代の移り変わりとともに賢くなり、心が成長した形跡はどこにも見当たりません。それは人間本質、すなわち人間の本性そのものが、ずっと変化していないからなのかもしれません。」

 

うーむ、なるほどね。丹羽さんはこれらのことを自覚した上で、少しでも賢く生きることができるよう努力していく必要があると言われています。

 

そうかそうだよなー、考えてみれば、つい100年くらい前まで、いまは先進国と言われる国に暮らす人たちだって、他の国に住む人達と殺し合いをしていたわけです。それも相当残酷に、場合によっては無差別に。その本性が100年経って変わったかというと正直変わっていないと思うのが普通じゃないのかと思います。社会が変わっただけなんじゃないのと思っちゃいます

 

そんな人達も、いまとなっては環境が大事とか、森林を守れとか、イルカやクジラは仲間だとか、菜食主義だとか好き勝手言ってるわけで、それはそれで正しいし、もちろん自由なんだけど、やっぱり自分たち人間がこれまで何をしてきたのかをもっともっと認識する必要があるんだと思います。

 

だって100年位で、そんなに人間変わるわけないんだから。何かのきっかけ、もしかしたらイルカやクジラを守るために争いや、殺し合いが起きるかもしれない。前回のエンパシーの話につながるけど、相手のことを考え理解するだけではなくて、自分自身、僕らはこういう生き物なんだということをもっと認識した上で、これからどうしていくべきか、考えていく必要があるんだと思います。まったく僕らは難しい生き物です。

 

ところで、もう一点気になったことは、人の思いや感情といったものは数千年も前から大して変わっていないという点です。これ面白いよね。

 

だって戦国武将や、平安時代のお公家さん、もっと前の遣唐使や遣隋使、それより前の弥生時代縄文時代の人たち、外国でいえばピラミッドを作っていた人たちなんかと、思っていたことや感情は大して変わっていないということです。人間は確かに科学技術の発展などで賢くなったのかもしれないけれど、本質的に考えること、考えてることは変わらないってことですよね。なんか昔の人達に親近感がわきます。

 

でもこれって、結局の所、僕らは環境に左右されてしまう生き物ってことかもしれません。戦国時代はこうしなければいけない、まわりがこう、あの偉い人がこう言ってた、だからその時代の人々は社会とはこういうものだ思い思わされ、その中でその時代に即した生き方をしていたわけです。

 

これって社会に自分を合わせてた。そういうことだと思います。本当はいまの僕らと考えてることや、したいこと、思っていることはたいして変わらないんじゃないだろうか。可愛いあの娘とデートがしたい、もっと偉くなりたい、もっと賢くなりたい、お金持ちになりたい、空を見てあー綺麗だなー美しいなーと感じていたはずです。それなのにいつのまにか自分の思いより社会の当たり前が優先されちゃう。

 

やっぱり、その時々の時代や環境に合わせて生きることは必要なんだと思うけど、どんなときであっても自分がどうしたいか、何をしたいか、どうすべきか、自分の意志は自分で持たなきゃということだと思います。これは今の世を生きる僕らのとってとても大切なことだと思います。常に本質を考える、本質に向き合うということです。

 

たぶん、時代時代でそのような人たちはいたはずで、そのような人たちが、その時代のリーダーとなり、変革やイノベーションを起こしていったのだと思います。だから僕らも、いまの周りの環境に囚われずに、自分が何をすべきかを考え取り組んでいくことが大事だなーと今更ながらに思いました。

 

僕らは何だってできるし何をしたっていいんです、そんな恵まれた時代に生きているわけですからね。だから、物事の本質を考え、僕らはなぜ生きているのか、そしてどうしていくべきなのか、それを突き詰める、もっともっと本質に向き合うべきなんだと思います。

 

なんか楽しいよね、まだまだできることたくさんありそう、小さいことでも構わないから、一つ一つ取り組んでみたいな、あらためて思った今日このごろの青い日々なのでした。