「青い日々」

多幸感あふれる、幸せな生活

正体

 

f:id:Blue-J:20210828172039p:plain



みょうがを食べるとバカになる。
 


子供の頃、そんなことを聞いた。
夏になると、母や親戚の人たちがみんな美味しそうに食べていた。
自宅の庭でみょうがが取れた、そんなお裾分けをいただき喜ぶ母の顔が忘れられない。

 

 
こんな苦くて、食べごたえのないもの、何がいいのだろう?
ずっと、そんな風に思っていた。
それなのに。

 

 
旨いじゃん。
そうめんに乗せて。
豚肉で巻いて。
冷ややっこに乗せて。
ごはんに乗せてお醤油をかけるだけでもいいくらい。

 

 
大人になると味覚が変わるのだろうか?
子供の頃はわからなかった味がわかるようになるのだろうか。
不思議だ。

 

 
思い返すと、子供の頃は刺身が苦手だった。
なんだか生臭い、そう思っていた。
もしかしたら、いまより新鮮ではなく、本当にそうだったのかもしれない。

 

 
でも。
もしかしたら、大人になって味覚が鋭敏になったのではなく、鈍感になったのではないだろうか。
みょうがが美味しく感じるのも、苦みやえぐみに鈍感になり、香りや瑞々しい触感が引き立つようになっただけなのではないだろうか。
子供はニンジンがキライ、僕もそうだった、強烈なにおいと変な味。
いま、そんな味はしない。

 

 
子供は味覚が単純、そうではなくて鋭敏なのだ。
だからハンバーグやらチャーハンやらカレーやら。
本当に美味しいものが好きなだけなのだ。

 

 
成長するにつれ、味覚が鈍感になり、僕らはワサビや山椒や激辛などの刺激を求め始める。
蕎麦に薬味があるのだって、途中で味に飽きるから。
子供は蕎麦だけを食べ続ける。

 

 
蕎麦にうどん、時にはもっとシンプルに食べてみたほうがいい。
僕らはいまの世界を生き抜く中で、鈍感さを手に入れて体とココロを維持している。
きっとそういうこと。
逆に言うと鈍感にならないと生きていけない。
ほんとに僕らは良くできた生き物だと思う。

 

 
たまには素を感じてみることが必要なんだと思う。
白いご飯を一善そのまま食べてみる。
ごはんってこういう味、不思議だけどそんなことを感じる。

 

 
食べ物だけじゃない。
そのものが持っている、本来の姿。
知ってみたい、感じてみたい。

 

 
だから僕も素になってみる。
そうすれば、知らない自分に気づくかもしれない。
気づいてもらえるかもしれない

 

 
Just the Way You Are
きっと、そういうこと。

 

 

 

みょうがを食べるとバカになる。
大人になるとバカになる。
そうならないようにしないとね。
きっとそういうこと。