「青い日々」

50歳からの多幸感あふれる、幸せな生活

迂闊な日々

 

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春先にマリノスのTシャツを買ったのを忘れていた。
また、いつものように大事に温めてしまうところ。
 

カーキ色で、胸にはカモメのマーク、一見したところマリノスのTシャツに見えないところがいい。
袋から取り出し袖を通す、肉厚の生地で着心地もいい。
ちなみに僕はユニフォームは持っていない。
サポーターは毎年新しいユニフォーム、お気に入りの選手のモデルを購入して、それを着てスタジアムで応援する。
それはそれでいいのだが、どこか恥ずかしい。
僕はさりげなく応援したい派だ。

 
コーヒーを淹れる、Tシャツの肌触りに心地よさを感じながら飲む、なんとも贅沢な時間。
最近、コーヒーはタンブラーに入れて飲んでいる。
こうすると、淹れたてのコーヒーを温かいまま飲み続けることができる。
カップで飲むとすぐ冷めてしまう、そんなストレスが無くなった。

 
次は何を買おうかな。
ネットでいろいろ探索する、こんな時間は意外と楽しい。
タンブラーの飲み口を開けコーヒーを飲む。
蓋の隙間からコーヒーがこぼれる、どうやら蓋がよく閉まっていなかったようだ。
新しいTシャツにコーヒーが滴り落ちる。。。

 
せっかくの優雅な気分が台無しだ。
こうやってコーヒーをこぼすのは三回目。
最初はタンブラーの蓋を開けて香りを感じながら飲みはじめる。
そのうち蓋を閉めて飲み口からチビチビ飲んでいく。
蓋をしっかり閉めていないから、隙間からコーヒーがこぼれる。
いったい何度同じ過ちをするのか、自分でも嫌になる。

 
そういえば、こないだ夏に向けて白いTシャツを買った、厚手の生地のお気に入りだ。
こういう何でもないTシャツをザクッと着ると気持ちいい。
夕食を終えるといつの間にかその白い生地に赤ワインが飛び散っている。。。

 
イタリアンでの小洒落た食事に出掛ける、麻のパンツでおしゃれさん。
楽しい食事、口元からアヒージョがこぼれる落ちる、麻のパンツ、それも股間
油にまみれた僕の股間、薄手のベージュのパンツが台無しだ。。。

 
こんなことは日常茶飯事。
マリノスのTシャツを水につけ、コーヒーを落としながら考える。
僕は何でこうも迂闊なのだろう。

 
だから、買ったものをいつまでも着ないでとっておいてしまうのだ。
もったいなくて着れない、理由は明確だ、こうしてすぐ汚してしまうからだ。
自分の心の奥底に眠っていた真実を発見したような気がする。

 
さて、どうする?
すぐに汚してしまうのだから、安い服でいい、これからはユニクロ一択でいいのではないか。
いや、ダメだ、それは違う。
迂闊な自分を見直すのだ、僕の成長にはそれが必要なのだ。

 
もしくは、いいものだろうが何だろうが、汚れても気にしないで着るのはどうだろうか。
そんな鷹揚な自分になるのだ、ありのままの自分を受け入れるのだ。

 
なんだか、どれもピンとこない。
もしかしたら運が悪かっただけかもしれない、いや、そんなこと考えた時点で僕の成長は終わってしまう。

 
いずれにしても、まずはコーヒーのでシミを落とすことが先だろう。
こんな夏のある日、これが僕のいつもの毎日。
今日も暑くなりそうだ。