「青い日々」

50歳からの多幸感あふれる、幸せな生活

美味しいものは、美味しく食べることで美味しくなる


水戸一泊旅行の二日目、この旅には目的があった。

鹿島スタジアム、一度行って見たいと思っていた。
ごひいきチームの横浜Fマリノス、初めてのアウェー観戦。


試合開始は15時、それまで何をしようか。
特に当てもなかったので、道の駅かつらという場所に向かった。


以前、訪れたことがある川沿いの道の駅。
河原でキャンプをする人や、水遊びをする子供たち。
田舎ならでは(失礼)の牧歌的な風景が心地良い。


この場所にはまだ桜が咲いていた。
散り始め、風に吹かれて桜の花びらが舞っている。


まだ朝の9時半、しばらくボーっと舞い散る桜の花びらを見る。
風が吹くと花びらがハラハラと僕を包み込む。
何やら特別な光景、このまま何処かに連れてかれちゃいそう(乙女)。


道の駅にサンドイッチとコーヒを買いに行く。
サンドイッチにはなぜか唐揚げが2つ付いている。
コーヒーはサザコーヒーといった、こちらでは有名なようだ。


さっきの場所に戻り、コーヒーを飲む。
旨い。。。薄い感じなのに味が濃い、酸味もあり僕の好きな味。
思わずお代りをしてしまう。
サンドイッチも美味しかった、もちろん唐揚げも。


このサザコーヒー、茨城発祥のコーヒー屋さんらしい。
後で調べると二子玉川にも店がある、後日、行ってみた。
その場で飲むこともできるのだが、豆の販売がメインらしい。


一杯どりという、ドリップタイプのものも売っている。
見ると値段がおかしい、なんと二万円もするものがあった。
いっぱいじゃなくて一杯、コーヒー一杯分。
うちは豆をオークションでも仕入れてるんです、店のお兄さんが言っていた。


何ごとにもこだわりの世界はあるものだ。
道の駅で飲んだサザコーヒーは一杯200円、何が違うのだろう。


桜の花びらが舞い散る中で飲むコーヒーは最高だった。
一杯二万円のコーヒーだったら、また違う世界が見えるのだろうか。
そうかもしれない。


でも、食事はそれを食す環境やその時の自分の感情に大きく左右される。
美味しいものは、美味しく食べることで美味しくなる、そう思う。


美味しかった食べ物の記憶。
その食べ物が単に美味しかっただけではなかったことを思い出す。


あの名店の何が美味しい、これが美味しい。
あそこで食べた、ここでも食べた。
それだけじゃない、もっと大事にしなきゃいけないことがある。


最高の場所で最高の時間、
そこで飲む200円のサザコーヒーが僕を最高の気持ちにさせてくれる。


気がつくと時計の針が12時半をさしている。
急がないと試合開始に間に合わない。


偕楽園やおさかな市場、どこに行こうか考えていたが、それどころじゃない。
でも、こんな旅もあっていい、気持ちのいい時間。
焦る必要なんて何にもない。


初めて訪れた鹿島スタジアムは最高だった。
マリノスは3-0で勝利、鹿島で勝つのは10年ぶりらしい。


夜遅く家に帰る、慌ただしい土日、それでも何やら充実感。
何ごともやってみるもんだ、そう思う、疲れたー。