「青い日々」

50歳からの多幸感あふれる、幸せな生活

殴りあう唯一のスポーツ、ボクシングがボクシングであり続けるために

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年末恒例のボクシング世界戦、四回級王者の井岡一翔vs三回級王者の田中恒成、手に汗握るいい試合でしたねー。

 

結果は8ラウンドTKOで井岡さんの勝利、やっぱボクシングってスピードやパワーも大事だけど、技術を競う列記としたスポーツなんだなー、そんなことを改めて認識した試合でした。

 

正直、井岡選手ってあまりいい印象もっていませんでしたが、年々強くなっているような気がします。パワー、スピードで勝る田中選手を高度な技術でねじ伏せた、そんな感じの一戦でした。

 

そんないい試合だったんだけど、なんかね、最近は井岡選手の入れ墨のことが話題になってるみたい。

 

日本ボクシングコミッションのルールでは、入れ墨をした選手はファウンデーションなんかで隠さなければいけなかったらしいんだけど、それをしなかった井岡さんにペナルティが与えられるとか、井岡さんは井岡さんで海外では入れ墨なんて当たり前なんだからおかしい、もう日本では試合しないとかなんとか。

 

なんかねー、せっかくのいい試合だったのにもったいないよねー。

 

こんなのルールを守らなかった井岡選手が悪いに決まってんじゃんねー、そしてルールを守ってないのにリングにあげてしまったコミッションも悪い、そういうことだと思います。後からどーこー言う話じゃないし、入れ墨がいいか悪いかなんて関係ないよね。

 

ボクシングは技術を競うスポーツと言ったけど、それと合わせて厳密に階級分けされたレギュレーションの中で闘うスポーツなんだよね。そこが徹底されないと、体重の重い選手が圧倒的に有利になっちゃうから。

 

体重超過のネリに歯が立ったなかった山中慎介選手だってそうだし、モンスター井上尚弥選手がドネアに苦戦したのもドネアが上の階級から階級落としてきた相手だったからだと思う。

 

今回の田中選手も階級を上げて戦った初戦だったからね、今まではスピードとパワーで圧倒して、不足していたかもしれない技術面を補っていたかもしれないけど、今回は補いきれなかった、そういうことだと思います。

 

だからねー、やっぱりボクシングはルールの中で競い合うスポーツ、ルールを守らなければ成立しないスポーツなんだと思うんです。それができなきゃ、プロレスと同じ(興行という意味でね)、そうしちゃいけないんです。

 

だから、コミッショナーはたとえ試合が中止となってもルールを守られてなければ反則負けにして開催中止すべきだよ。それがスポーツであるボクシングを守ることなんだと思います。

 

そうじゃなきゃ、またネリみたいな確信犯的な人が、強い相手には体重超過して勝つみたいな戦略が正当化されちゃうからねー。

 

あしたのジョーリングにかけろ、なぜボクシングは僕らのココロを震わせ続けるのか。それは拳と拳だけで、男ののプライドとアイデンティティを賭けて戦う真剣勝負だから。強いものが勝つそれだけの世界。

 

だからルールが大事なんだよねー。それがなきゃただのケンカだもん。

 

そんな素晴らしいボクシングをずっとずっと見ていきたいよー、だからもっと大切にしてよね、異種格闘技戦なんてしなくていいからね、お願いだよー。

 

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