「青い日々」

50歳からの多幸感あふれる、幸せな生活

マティス!

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平日ドライブで、湘南海岸を訪れた話を書きましたが、実は最終目的地は箱根でした。目的地はポーラ美術館、モネとマティスの展覧会をやっているということで、向かったわけでございます。

 

ところがところが、小田原から箱根に向かう道に入ると、どうしたことかの大渋滞、平日ですよ今日は、へ・い・じ・つ。なんでこんなに箱根に向かう人がいっぱいいるのでしょう。後でニュースを見ると、紅葉見物に訪れた人がたくさんいたそうです。いやー、幸せな国だよね日本は。

 

とろとろ走るくらいの渋滞なら少しばかりは我慢もするのですが、ぜんっぜん動きません。諦めてUターンし、元来た道を引き返すことにしました。

 

お昼は道沿いにあったデニーズで一人ハンバーグランチ。やっぱりファミレスも空いてるね、それに気楽でいいわー。それにしても観光地はやたらと小洒落た蕎麦屋が多い、どうしてこうもいっぱいあるのでしょう。

 

しかも何やらこだわり感を醸し出している店の多いこと。蕎麦なんて気楽に食べさせてくれればいいのにね。作る方も食べるほうも、通を気取りたい、こんなお店はそんな感じがしてキライです。

 

偉そうに手打ちだの何だのと言いますが、蕎麦なんか料理の中じゃ至極簡単な部類だと思います。気楽に食べてなんぼの世界、その辺の町中華のおやじの方がよっぽど難しい仕事をしているんじゃないかしら。なんてこと言ったら怒られちゃいますね、人それぞれなんだから勝手でしょう、その通りでございます。

 

でもね、美味しいものもそうだけど、感動するものって理屈じゃないんだよね、その場の雰囲気でもない。やっぱり何か知らないけど、その瞬間、ココロにグサッと来るものがあるかないかなんだと思います。

 

だからねー、ココロにグサッと来るものを求めて、マティスを見たかったんだよなー。なんか一見、下手くそな感じなんだけど、実は構図も色も考えつくされている、だけど至極自然に描かれている、こんなマティスの絵は何かココロに響きます。こういう絵を描ける人が天才なんだろうな、素人ながらそう思います。

 

以前、広島に出張した際に寄った美術館、通常はアメリカの美術館にあるマティスの「音楽」という絵が飾られていた。たまたまだったんだけど、その絵の前に椅子があったもんだからそこに座ってずーっと見続けちゃいましたよ(暇でしょ)。

 

なんか、よくわからないけどね、その正方形のキャンバスに描かれていた絵がえらくココロに刻み込まれたのです。全く説明できないんだけど、こういうのを感動するっていうんでしょうね。

 

こんなことを思い出す他愛もない一日、だけど、こういう一日を幸せというんでしょうね。今日は十分にいろんなものを与えてもらったから、今度は、何かを与えられる自分になりたいな、そんなことを殊勝に思う秋の平日なのでございました。