「青い日々」

50歳からの多幸感あふれる、幸せな生活

お多幸なクルマ選び ~おフランスのエスプリは何処に~

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プジョー306カブリオレ、サイドにはピニンファリーナのバッチがさりげなく輝いている。この頃のプジョーは輝いてたよなー。ライオンのバッチなのに猫足、よく見るとバッチも招き猫に見えてくる。そんなおフランスエスプリバリバリで、それでいてそんなにお高くもなく、小型車中心にラインナップされたこじゃれたメーカー。

 

この頃に発売された206、207(もちろんカブリオレもあり)、それにセダンやワゴンモデルの407、泣く子も黙る407クーペってのもあったな、とにかく素敵、どことなくフェラーリぽさまで感じるデザインが素敵でした。

 

僕も借り物だったけど、初めて乗ったオープンカーが306カブリオレだった、もちろんカラーは紺色、確かチャイナブルーって言われていました。用事もないのに自由が丘当たりの狭い道を走ってみたり、伊豆を走った時は急に雨が降ってきて、幌を上げようとしたけど壊れて閉まらず、ずぶぬれでオープンカーを運転したカッコいい(?)思い出もあります。

 

そんなプジョーですが、最近はパッとしないクルマが続いてました。307とか308は、なんかボテっとしちゃって、太った三毛猫みたいで何の特徴もなし。それに最近は3008とか5008とかSUVモデルがラインナップされていて、なんかデザイン的にも見るべきものがない。あのこじゃれたプジョーさんはどこに行っちゃたのかしらん、そんな風に感じていました。

 

そんなプジョーですが、最近あらたなセダンが登場しました。その名は508、なんか結構評判いいみたいです。街でも見かけるようになりました、でもなー、なんかイマイチなんだよな、そんなこと言ったら怒られそうですが、そう感じてしまいます。第一印象は、なんかカリーナみたい。。。ワイド&ローのそのフォルムはカッコいいっていえばカッコいいんだけど、なんかフツーなんだよね、それにどことなくアメ車ぽさがある、後ろ姿なんてカマロみたい。

 

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そしてなんといってもね、気に入らないのがギミックに走っているところ。フロントのライトに組み込まれた牙のようにも見える縦のポジションランプ。なんかわざとらしい新しさを感じてしまします。もっと、こうクルマ全体で新しさを感じさせてほしいんだよなー、やっぱギミックに逃げちゃいけません、こういうクルマのデザインってすぐ飽きる、間違いなくそう思います。

 

よくマイナーチェンジで、形だけ少し変わるときがありますよね。この場合も、もっと良くしたい、もっとカッコよくしたいという強い想いがあってリニューアルを図ったものと、マイナーチェンジしなければいけないから、ちょっと形変えてみました的なクルマに分かれる。もちろん後者はとってつけたようなギミック感が満載で、元のほうがカッコよかったよな、バランスよかったよなと感じることが多い。なんかそれと似てるんだよなー、失礼しました。

 

それにしても最近のフランス車はもっともっとおフランスしてほしいと思います。プジョーは本来の俊敏なかっちょいいライオンに戻ってほしい、シャープな造形で小型車こうあるべきというデザインを表してほしい。シトロエンも最近はSUVメーカーぽいよね。僕はカクカクしたBXが好きだったけど、やっぱり他とは違う感を漂わせてほしい。そしてルノー、ここは国民車でありながら時にアヴァンタイムみたいなとんでもないクルマをつくっちゃう。でもそれがおフランスの国民性、エスプリってやつなんだと思う。わかりやすいカッコよさを追及したスーパーカーの国イタリア車とは一線を画す、そんなセンス満載の新しいクルマを期待しちゃいます。

 

そうしてくれないと古いFIATパンダ買っちゃうぞ!でも207カブリオレもいいな。こうして勝手に気ままにお多幸なクルマ選びは続くのでした、ちゃんちゃん。

 

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