「青い日々」

50歳からの多幸感あふれる、幸せな生活

大腸がんでガ~ン 〜その④「診断」〜

f:id:Blue-J:20191117202627j:plain



内視鏡検査で4センチの大腸がんが見つかった。その一週間後に今後の手術や治療について診察を受けるため、妻と一緒に病院に向かいます。ちなみに妻も極めて冷静です、切っちゃえば治るんでしょ、こんな感じ。正直、そんなリアクションで助かりました、あんまり深刻になってもらっても困る、自分ではどうすることもできないわけなので、余計なこと考えないですみます。当然、妻はそんなこと思っていないですけどね。

 

主治医の先生は50過ぎと思われる教授でした。ずいぶん偉い人が担当してくれるんだな、それだけ悪いということなのかなと思いましたが、先生は僕の目を見ながら笑顔で説明をはじめました。

 

病名は「上行結腸がん」腸の上の方だそうです。約4センチ、深さありとの判断で内視鏡ではなく開腹手術が必要、ただCTの結果、肝臓や肺などの他の臓器への転移はないとのこと。その説明を聞いて少し安心しました。先生は紙に図を書きながら丁寧に説明してくれます。

 

僕も知りませんでしたが、早期がん、進行がんというのは、がん臓器に侵食している深さ(浸潤というそうです)によるもので、進みやすいガンかどうかの意味ではないそうです。浸潤度が浅いガンを早期がん、深さがあるものを進行がんと呼ぶようです。「がん保険には入ってますか?」そう聞かれたので入っていますと答えると、腸の表面、浅い部分にできたガンは、がん保険の対象にならないとのこと。そんなこと知らないでしょ、契約書よく読むとかいてあるんだよ、とイタズラな笑みを浮かべて僕に説明します。

 

ガンは「ステージ」でその状況が判断されます。ステージは4段界に分かれており、他の臓器に転移があるものがステージ4、リンパ節に転移があるものがステージ3、転移はないが腸への浸潤度が深いものがステージ2、浅いものがステージ1とのことでした。僕の場合は、他の臓器への転移はないのでステージ1~3のどれか、手術で部位を切り取って病理検査をして決まるそうです。

 

リンパ節転移がある場合は、ステージ3で「抗がん剤」による補助化学治療を約半年間おこなうそうです。ただ、ステージがいくつであっても再発の可能性はあるらしいので、科学治療を行うか否かは、手術をした結果しだいとのことでした。

 

既に2週間後に手術の予定が決まっていました。エライ段取りが良いです。その日であれば教授先生も執刀に立ち会うことが可能とのことで、なんとなく安心しました。

 

手術は腹腔鏡で可能とのこと、穴を3ヶ所くらい開け、お腹の中にカメラを入れ、穴から器具を差し込み施術する方法です。この施術だと術後の治りが早いらしい、入院は8日~10日、会社をどんだけ休むかは自分しだい、それに合わせて診断書書くから大丈夫だよと、ひょうひょうとおっしゃいます。

 

その後も先生は色んな話をしてくれました。血便で大腸がんが見つかる場合、通常はもっと進んでいることが多く、今回見つかったのは幸運だったと捉えても良いとか、手術の後はICU に入るんだけど、君のような元気な人は通常の病室で良いねとか、うちの病院の内視鏡オリンパスと共同開発で500倍に拡大可能なんだとか、僕のがんの画像を拡大した縮小したりしながら説明してくれました。なんか楽しそう。。。

 

なんか先生の説明を聞いていると、大丈夫そうな気がしてきて、不思議と気分が落ち着きました。最後に先生は「一緒に頑張ろうね」と力強くいってくれました。家に帰り、先生から言われた、大腸がんの治療ガイドラインという本をアマゾンで注文しました、先生は一緒に頑張るんだから、病気のことも勉強してねと、この本の購入を進めてくれたのです。

さあ、手術の日も決まり、まさしくまな板の上の鯉です。明日から、手術、そして会社を休む準備を進めなければなりません。何が必要かなー、病院は暇だから何の本を持っていこうかなー。タブレットもいるよなー、お気楽なことに、この時は入院前のお買い物に考えを巡らす楽しい自分がいるのでした。我ながらまったくです。。。