「青い日々」

多幸感あふれる、幸せな生活

大腸がんでガ~ン 〜その③「検査結果」〜

 

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内視鏡のモニターに見えたドス黒い画像、この瞬間にガンだな、そう思いました。検査が終わると先生は、「大きいポリープが見つかりました、あとでちゃんと説明しますから」そう言って部屋を出ていきました。検査が終わっても麻酔の針は外してもらえず、そのまま腕にテープで貼られます。その状態のまま、麻酔が覚めるのを待つ部屋に運ばれました。検査を終わった人達がそこで1時間位安静にしている部屋です。僕にはなんか色のついた紙が貼られてます、なんかの印なんでしょうね。

 

出口の方を見ると、2リットルの苦行で一緒だったおじいさんがいました。先に終わったようで、着替えを終え、僕がいることに気づきこちらを見ています。ダメでした、僕はおじいさんにそう言いたかったんだけど離れていて話をすることはできません、僕はおじいさんに軽く手を振りました。すると、おじいさんもなぜだか嬉しそうに手を振り返してくれました、何回も会釈をしておじいさんは先に帰っていきました。

 

1時間ほどたつと、苦行の説明をしてくれた看護師さんがやって来て、先生の説明の準備ができました、私も同席します、と何やら神妙な顔で言われてしまいました。もう決定ですね、そう思いました。診察室に入ると先生が検査結果の画像をモニターに表示していました。先ほどのドス黒い画像が映し出されています。あらためて見るとポリープみたいなコブではなく、なんか泥が溜まったような感じです。

 

先生は「病気が見つかりました、4センチ位あります」そう言いました。「ガンですよね」、そう聞くと先生は「間違いないと思います」はっきりそう言いました。そのあと、先生は一方的に説明をはじめ、手術が必要なこと、ステージはわからないが、見た感じではこの部位を取ってしまえば根治可能と思われること、今は動揺していると思うので、後日、奥さんと一緒に検査結果と今後の治療について話を聞きにきてほしいこと等を告げられました。僕はそんな可能性もあると思っていたので、極めて冷静に話を聞いていたのですが、先生の熱心に話す様子や、食い入るようにメモを取る看護師さんの姿を見ていたら、いつのまにか、涙が出ていました。

 

先生の話が終わると、そのままCTを撮りに行くように言われます。刺したままだった点滴の針から、造影剤を投入されます、この検査をするために針をそのままにしていたようです。単なるCTかと思ったのですが、腸に空気を入れてCTを撮るらしく、再度内視鏡をブスッと差し込まれました。今回は不意をつかれたこともあり、若干きつかったです。空気を入れられるのも気持ち悪く、お腹が破裂してしまうんではないか、そんなことを思っていると、「いい写真が取れましたよー」先生のそんな声で、本日の検査は終了となりました。時間はもう夕方の5時をまわっています。

 

苦行で一緒だったおばさんに報告したいな、そんなことを思いました。おばさんのひとりは半年前に乳がんがわかり、抗癌剤治療を受けていると苦行の最中に言っていました。いろいろと副作用があって大変だという話をしてくれました。髪の毛も抜けてしまったのでしょう、おばさんは大きな帽子をかぶっていました。他に転移しているところがないか調べるために今日は内視鏡検査をしていたようです。

 

その時、僕はおばさんに何を言って良いのかわからず、曖昧な回答ばかりしてしまいました、でも今なら言えます、「僕も大腸がんが見つかりました、おばさんはガンの先輩ですね、これからいろいろ教えてくださいね」、そんな事を言って少しでも勇気づけられたら良かったのにな、なぜだか、そんなことを思っていました。

 

会計を待っている間に妻にLINE、「残念ながら大腸がんが見つかりました、手術すれば大丈夫とのことです」。その後、途中、何回もトイレに寄りながら、ヘトヘトになって家に帰りました。

 

家に帰ると妻はまだLINE を見ていなかったようです。なんとなく直接話すのもためらわれたし、疲れていたこともあり9時位に先に寝てしまいました。その後、LINE を見たであろう妻が寝室に入ってきた気配がありましたが、とにかく疲れていたので、そのままその日は寝てしまいました。こんな感じで、僕のガン初日は終わったのです。