「青い日々」

50歳からの多幸感あふれる、幸せな生活

自分が計画し生産し、自分の目で仕事の結果を見るような仕事

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会社に行っても面白くない。

 

そう思う人、多いんじゃないかな。ここで言ってるのは仕事の中身ではなく会社ね、そうサラリーマンのこと。

 

会社っていうのは、まわりの人からリスペクトされないと面白くない場所なんだよね。リスペクトされるには、もちろん仕事ができたり、面倒見がよかったり、それなりの理由が必要なんだけど、実は一番必要なのは「偉い」ってこと。つまり役職。

 

そんなサザエさん海山商事みたいな会社イマドキないでしょって思うかもしれないけど、実はこんな会社まだまだたくさん、というかほとんどが今でもそう。

 

会社でたいした仕事はしてなくてもリスペクトされている人がいっぱいいる。そんな人にかぎって中身が無いけどしゃべるのはうまい。そして何より偉そうに振る舞うことができる。これは会社でいい役職につくための必須事項。

 

この背景には 命令されて偉い人に褒められたい、いい部下だと思われたい、そんな人達がたくさんいるってこと。なぜたくさんいるかというと皆自分も偉くなりたいから。偉くなりたいから偉い人に尽くす、嫌われないように好かれるように気を利かす。偉くない人にはそんなことする必要はない。

 

なぜこんなシステムが出来上がっているかと言うと偉くなるのは実力も必要だが偉い人に好かれることが重要だから。会社は学校みたいに成績に点数がつくわけではない。正確にはつくのだが、デジタルの部分に比べてアナログな要素が大変多い。で、そのアナログの点数をつけているのが偉い人。

 

つまり会社は偉い人養成所なのである。

 

顧客よりも自分、自分の出世なのである。それをみんながみんな誤魔化している。世のため人のため。そんなの嘘っぱち。正確には嘘ではないかもしれないけど、自分のための世のため人のためなのだ。

 

そんな会社が利益を上げて儲けている。言い方を変えると搾取している、悪い言い方をすると騙している。価値が認められてその対価として利益を上げるのだったら問題ないのかもしれないけど、要はバカしあい。安く仕入れて高く売りたい、高く売るためにブランド化してプライド高い人を騙す、安く売っても素材の安いもので原価を削って利益を出す。相手のためなんて、二の次三の次。

 

でもこんな事を言ってしまっては元も子もないから、たいそうな理屈を作って自分たちの正当性を念じこむ。社訓なんてそんなもん。誤魔化しなんだ、皆自分をごまかしている。だから会社で誤魔化す立場にない人や、誤魔化されて自らを誤魔化すしかない人は会社にいても面白くなくて当然なんだ。

 

じゃあどうすればいいのか?それは自分で考えるしかない。

 

だってよく考えてご覧よ、こんな世のためにも人のためにもなっていなくて、偉い人養成所の会社なんてそのうち市場からなくなるというか、見放されるに決まってるじゃないか。実はこんな会社がとても多くなっている。だから日本の競争力自体も低下している。

 

最初に言ったとおり、会社と仕事はイコールではない。

 

だから僕らは会社ではなく仕事を選ばなければならない、そして仕事をしたから対価をもらうのではなく、人に感謝された(=それが仕事)から対価をもらう、そう考えれば、自ずと自分が何をすべきかわかってくると思う。そんな仕事をしている会社だってもちろんある。基本の基本、とっても大事なこと。よく考えようね。

 

エーリッヒ・フロムは人間には愛と生産的な仕事が必要だと言った。生産的な仕事とはなにか。「自分が計画し生産し、自分の目で仕事の結果を見るような仕事」、そのとおりだよね、そんな仕事をしていきたいし、しなきゃいけない。

 

要は自分で考えるってこと、ホントそう思います。