逮捕されちゃった日産自動車のゴーンさん。
収入を虚偽記載したことが逮捕の理由らしいけど、そんなにひどいことなのかな、なんか不思議な感じ。そう思ったら、そのあと会社のお金を使い込んだ疑いで再逮捕。事実はどうなのかわかりませんけど、これってどうみても日産自動車のクーデターですよね。
かつて倒産寸前に陥った日産はルノーに資本提携で助けてもらったわけだけど、現在はその立場が逆転。自動車の出荷台数も売上規模も日産のほうが上、それなのにルノーに従わなきゃいけない現在の関係は見直したい、なのにそれどころか経営統合させられちゃうかもしれない。
こりゃマズイ、今なんとかするしかないでしょ、ということで今回の謀反につながったんでしょう。もうフランス人の言いなりにはならないぞと。
これって気持ちはわかりますけど、日産自動車の奢りだと思います。今は立ち直ったのかもしれないけど、立ち直らせたのはルノーでありゴーンさんだったのは紛れもない事実。
日本人だけの日本の会社であった日産自動車では生まれ変わることができなかった。だから私は思います、日産自動車がルノーから独立したら、また近いうちに経営危機に陥るだろうなと。
なので、もしも私がルノーだったら、今回の件をきっかけに日産自動車の株を全部売却するかもしれません。
だって今回の事件もゴーンさんがすべて悪いことになっていますが、同じように罪を犯したのは日産自動車自身なのですから。
役員報酬の虚偽記載も中東の会社への不要な資金供与などももし本当であれば、会社の体をなしていると言えません。こんなやばい会社とは即刻手を切るべきです。
これまでずいぶん儲けさせてもらったのだから十分だと。そして新しい提携先を見つけるべきだと考えるのではないでしょうか。もしかしたらそれはトヨタやホンダかもしれないし、中国のメーカーかもしれません。日産自動車はルノーがそのように考えるかもしれない、というかそれが一般的に見られる見方だという客観的な危機感を持つべきなんじゃないかなと思います。
それとやっぱりガッカリしたのはゴーンさん。
個人的にはあれだけの成果を成し遂げたのなら100億もらったって別にいいんじゃないかと思う。もっと堂々としてれば良かったのにね。
そんなゴーンさんも所詮はサラリーマンってことなんでしょう。100億も数百万も一緒、人よりたくさんもらいたい、でもお金の使い方がわからない。
やはり事業を起こした人じゃないから、自分のすることに哲学がない、結局は雇われ経営者なんでしょうね。
世のため人のためにこの事業を起こす、と一念発起した人であれば、こんなせこいことはしないでしょう。寄付したという話も聞かないしね。まあ、やはり事業家ではなく経営者なんでしょう。経営者はケチであるべきですからね。
それにしても、やはり物事は目的が大切なのだと思います。人より多く稼ぐことや、嫌いなアイツを追い出すこと、そんなことが目的になってしまうことはとても寂しいこと。
そんなことに労力をつぎ込むってことは、もしかしたらみんな暇なのかもしれない、仕事しているようで本来の仕事じゃないことをしている、暇な人たち。そりゃそんな会社ダメになりますよね。
それに暇な時間はもっとかけがえのないものです。大切にしなくちゃいけません。空を見て、空の向こうには何があるのかな、なんて考えている方がよっぽどマシなんじゃない。
ホントそう思います。