「青い日々」

50歳からの多幸感あふれる、幸せな生活

枝豆デビュー

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料理ができない。

 


出来ないどころか、リンゴの皮をむくこともできない。
何もしない、ただ食べるだけ。
今どき、こんな奴はいつ三下り半を突き付けられてもおかしくない。
そう思う。

 


先日、スーパーで買った枝豆を自分で茹でて見た。
初めての経験。
バカにしていただいて大いに結構。
僕にしてみれば大きな一歩。
それくらいの出来事。

 


袋から取り出した枝豆を水で洗い流し、ボールにいれる。
枝豆の端をカットすると、味が染みて美味しくなるらしいが面倒なのでしない。
枝豆にたっぷりの塩をかけて揉む、何かおかしい。

 


どうやら塩と砂糖を間違えたらしい。
自分の迂闊さに唖然としながら、もう一度、水で洗い流す。
気がついてよかった、自分で自分を褒める。

 


沸騰した鍋のお湯に大量の塩を入れる。今度は間違えない。
そこに枝豆を投入して5分、完成だ。
ざるにあけて、湯切りをして、塩をかける。今度も間違えない。

 


茹でたての枝豆を皿に盛り、ベランダに持ち運ぶ。
アウトドアチェアに座り、キンキンに冷えたビールを開ける。
出来立ての枝豆を口に入れる。
クゥー、旨い・・・。最高じゃないか。
グラスに注いだビール、一気に飲み干す。
幸せだ。

 


こんな簡単なんこと、なぜ今までしてこなかったのだろう。
セブンイレブンの枝豆や、イオンで売っている冷凍の枝豆をレンジでチンして食べていた。
それはそれでいいのだが、茹でたてにはかなわない。

 


今日も暑い一日だった、ご苦労様。
そんなことを言いながらビールを飲む。

 


二年間単身赴任をしたことがあった。
新築で入ったマンションには、当たり前だが新品のガスレンジがセットされていた。
僕は一度も火をつけることなく、新品のまま、その部屋を退去した。

 


失われた時間は帰ってこない。
何ごとも経験。
これからの時間だけを考えればいい。
幸せな時間が待っている。
小さな一歩は大きな一歩、小さすぎる一歩で申し訳ない。