まだ若いから。
ずっと昔からこんな言い方をされてきた。
テストでいい点が取れなかったとき。
希望した会社に入れなかったとき。
彼女に振られたとき。
お金が無くて欲しいクルマが買えなかったとき。
病気になった時。
いったい、僕はいつまで若いのだろう。
まだ若いから。
これって慰めの言葉。
僕は単純だから、そう思わなかった。
まだ若くていいね。
年長者から言われることがある。
他に褒めることがないから。
僕は単純だから、そう思わなかった。
落ち着いている。
そんなふうにもよく言われる。
見かけが若々しくない、そういうことを言っている。
僕は単純だから、そう思わかった。
人から言われたことを真に受ける。
人を無条件で信用する。
まあ、そういうこと。
僕はもう若くはない、それは自分自身が知っている。
実際に若くない。
まだ若いから。
僕は、この言葉を人に対して使わない。
歳をとれば解決する。
そんなことばかりではない。
そんなことはあり得ない。
若さは永遠ではない。
相手のためを思う言葉はしっかり選んで伝えたい。
いい加減な言葉で、誤魔化すようなことはしたくない。
相手を誤魔化す言葉は、自分を誤魔化すことと同じ。
そう思う。