海沿いの道をドライブしているといつも思う。いつかこんな場所に暮らしてみたい。
窓の外には海が広がり、
温かい日差しの中を椅子に座りまどろむ、
気が向いたら浜辺を散歩、
暖かい陽にくるまれて一日を過ごし、
日が暮れ始めたら庭のベンチでビールを飲み、
気が向いたらお気に入りの音楽を聴きながらバーベキュー、
そんな一日。
まったりとしていながら、優雅な一日、そんな生活に憧れる。
同時にこうも思う。
たまにその様な生活を送るから楽しいのであって、それがいつもの日常になったら、楽しくなんかないのではないだろうか。
どうなんだろうね。
僕はそんな生活を送ってみたことがないからわからないや。
それでもいつか、そんな生活を送ってみたい、そう思う。
そんな日常を楽しむ、そしてそんな日常の中で「新しい楽しみを見つけ続ける日々」、そんな日々を送ってみたい。
そう思ったら、いつもの日常をそんな日常に変えない理由が何もないことに気がついた。
足を踏み出すか、踏み出さないか、その違いでしかない。
じゃあ、足を踏み出せばいいじゃない、足を踏み出さない理由がない。
同時にこうも思う。
僕は本当に海辺での生活を送りたいのか。
暮らす場所を変えるだけで、幸せな日常を送ることができるのだろうか、「新しい楽しみを見つけ続ける日々」を送ることができるのだろうか。
「新しい楽しみを見つけ続ける日々」、そんな日々を送ることが目的であって、それができなければ、どんな日常であってもいつもの日常になってしまうのではないだろうか。
つまりだ。
今の日常で、「新しい楽しみを見つけ続ける日々」を送ることができなければ、どんなに場所を変えても、僕が欲している日常はやってこない。きっと、誤魔化し続けるだけだ。
そうなんだなー、薄々は思っていたけど、今の日常を楽しめないやつが、場所を変えただけで、日常を楽しめる奴になれるわけがない、すぐに飽きてしまうはずだからね。
だからね、今ここで、自分が置かれたこの場所で何ができるかなんだ。いまさらながら、そんなことに気づきます、相変わらず遅いね。「新しい楽しみを見つけ続ける日々」、やってみようじゃないのよさ。