「青い日々」

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なぜアメリカはTikTokを禁止しようとするのか、その本当の理由を考える

 

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TikTok」、ご存じの通り、中国のIT企業「バイトダンス・テクノロジー株式会社」が運営する動画投稿アプリ、全世界で既に20億人ものユーザがいるそうです。もちろんおっさんの私は使ったことはありません。

 

アメリカのトランプ政権がこの「TikTok」の利用を禁止すると言って話題になってます。禁止されたくなければ、アメリカでの事業をアメリカ企業に売却しなければならないと相も変わらずの強権ぶりです。

 

なぜ、ここまでのことをアメリカはするのでしょう?理由は、中国企業の子会社が運営するこのアプリを通じて、ユーザーのデータが中国政府に渡る懸念があるからということのようです。ファーウエイの規制と同じ流れですが、本質的な理由はもっと別のところにあります。

 

SNSのツールは大きく2つに分かれています。ひとつは「コミュニティ内の連絡手段」LINEやfacebookなんかがそれにあたります。もうひとつは「社会への発信手段」これがブログ(文章)、twitter(コメント)、Youtube(ビデオ)、インスタ(写真)、そして今回のTikTok(ショートビデオ)です。

 

ここで問題とされているのが後者なんですね。これは良くも悪くも社会に影響を与えることのできる匿名性の高い情報発信ツールです。その中で、最も簡単にそして単純に社会へ情報、言い方を変えると意思や思想を発信できるツールがTikTokなのです。

 

だってブログやtwitterは文章を読まないと理解できないし視覚効果が低い。Youtubeは視覚効果は高いけど瞬発力がない(視聴に時間がかかる)、インスタは視覚効果は高いし瞬発力はあるけど何かを伝える具体性、つまり訴求力が低い。

 

それに比べて「TikTok」、瞬発力が極めて高くメッセージ性もある、何より時間をかけずに高い視覚効果と訴求力が発揮できる。

 

受け手は何も考えず、頭を使わずにメッセージを受け入れることができる。要はマンガと同じですね、「TikTok」は内容を読み説き、考える必要がないんです、受け手が見た瞬間に何も考えず身を委ねられる情報インプットツールなんです。

 

とっても悪い言い方をすると、頭を使わないでも理解させることができる、そして洗脳することができるツールが「TikTok」なんです。

 

そして、このツールは主に若年層に広がってます、このツールを悪用して何らかの思想を盛り込ませる輩が出てきてもおかしくありません。そしてそれを国家的に仕組まれたら、その国が転覆しかねない破壊力を持っている、たぶんアメリカはそこまで考えているんだと思います。

 

自らtwitterを使いこなし、マスコミを介さない情報発信を行っているトランプ大統領だからこそ、SNSの恐ろしさに感づいているんでしょうね、きっと。

 

実際、反トランプ陣営が「TikTok」を使って、トランプの集会に偽の参加申請を行うよう指示したことが判明しています。この結果、会場は参加予定の1/3にしか満たなかったらしい。このようなことが、アメリカ政府に危機感を与えたのかもしれません。

 

何かこんなこと考えると新聞なんてホント時代遅れのツールですよね、マスメディアとは何なのか、世の中に真実を伝えるというのはどういうことなのか、真剣に考えざるを得ません。

 

そして、もう一つ思うのがSNSの可能性です。こんな危ないツール規制すべきだと思うか、それとも無限の可能性があると感じるか。後者でありたいですよね、そのためには使う側の良心が試されます。

 

すごい時代になったもんです。あー日本って平和だなー、でも、だからこそ僕らひとり一人が頑張らなきゃいけない時代なんですよね、ホントそう思います。