「青い日々」

50歳からの多幸感あふれる、幸せな生活

想像力をゆだねる楽しさ ~可能性の宝庫~

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高校生のころ先生に言われたことを覚えている。「本を読みなさい」、それだけじゃなくこう言われた、「マンガではなく本を読みなさい」。

 

この先生が言うには、マンガはページを開いた瞬間その先の場面まで絵が描かれているので、想像力が働かない、だから本を読む、ただ本を読むのではなく、自分自身で想像力を働かせる必要があるから本を読む。そう言っていた。

 

なぜか印象に残っていて、ずっと記憶に残っていた。だからと言って本ばかりを読んでいたわけでもないのだけど、あまりマンガっていいもんじゃないんだな、そんな風に思っていた。

 

そんな僕だけど最近、マンガをよく見るようになって、マンガに対する考え方が変わった。これは本とは違う表現の一手段だと思うようになった。

 

マンガには想像力をゆだねる楽しさがある。だから低俗なものはとっても低俗なものにもなってしまう。逆にその想像力を最大限に使い倒している素晴らしいマンガもある。見事に表現の花を咲かしているマンガがあるということを知った。

 

マンガってどちらかというと若い人向け、頭を使わないで読みたい人向けのものと思ってしまっていた。実際、世間一般ではそういうイメージを持ってる人が多いのではないだろうか。

 

それはさっきも言った通り。マンガの持つ想像力のゆだねやすさ、伝えやすさが、単なる刺激的な描写によって、読者の感情を煽ることに使われてしまっていることに起因する。

 

単純に言えば不必要にエッチなシーンが多すぎるってことです。低俗なわかりやすさをビジネスにしてしまっている人達が多いということ、それが問題だと思います。

 

なんか、モッタイナイね。マンガってもっともっと可能性があるような気がする。想像力をゆだねるという意味では映画だって同じだ。映画はアカデミーやカンヌなんかがあって芸術作品として認められている。

 

マンガを同じような文化にするためには、業界としての取り組みが重要だと思う。それには残念だけど、低俗を売りにすることをやめる、そういう出版社の見識が求められるのではないだろうか。

 

多くの可能性がマンガにはあるのは間違いないと思う、出来ることはたくさんあるんじゃないかな、そんなことを思います。