久しぶりに紺色の旧型ランドローバー・ディスカバリーを見た。スクエアなボディにガラス部分の面積を広くとった、モダンで力強いデザイン。本当に欲しかった。でも買えませんでした、お高いんですもの。
そんなディスカバリーもモデルチェンジを重ね、今やフツーの高級SUVというか、レンジローバーのディフュージョンブランド的な立ち位置になっちゃった。クルマの性能的には進歩してるんでしょうけど、なんかピンと来ない、ココロに感じるものがない、新しい未来を感じない。
最近は、そんなクルマばっか。アウディなんかもそう、カクカクしたシャープな造形は良くできたクルマ感を漂わすんだけど、それ以上でも以下でもない。お医者さんが乗ると似合いそうな、論理的に考えると非の打ちどころのないサイコーのクルマ。そんな風に思う。
最近の若者ってクルマに対する興味があまりないらしい。ゲームやら音楽やらファッションやら、他にしたいことがたくさんある、クルマに大金使うって考えがない、もちろん見栄を張るっていう考えもない。
ある意味、正しいけど、裏返すと魅力あるクルマがないってこと。クルマは究極のプライベート空間、自分だけの場所、自分だけの時間がそこに流れている。だからそのクルマに大切な人を乗せて、一緒に過ごす時間はかけがえのないもの。それがクルマ。
クルマは僕らの生活に刺激を与えてくれてナンボ、そこから僕らの未来が生まれてくる。だから素敵なクルマをたくさん発明してほしい。僕もそんなクルマに負けないように頑張る。
新しい未来を一緒に作っていけるクルマに乗りたい。そんなクルマとドライブに行きたい。それが新しい僕をつくることになる。ランドローバーから新しいSUVが出るらしい、見たことのない未来を感じさせてくれるクルマだったらいいな。