「青い日々」

50歳からの多幸感あふれる、幸せな生活

ノーベル賞よりコーヒー 〜世の中を変える発明とは〜

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旭化成の吉野彰名誉フェローが2019年のノーベル化学賞を受賞した。材料研究を通じてリチウムイオン電池を実用化した成果だそうですが、素晴らしいですね、誠におめでたいと思います。

 

受賞が決まった時、たまたまテレビを見ていたのだけれど、旭化成の会社が中継されていた。受賞するかもしれないということになっていたんでしょうね、社員がすでに集まって大歓声を上げる瞬間が映し出されていた。なんか昭和だなーって思っちゃった。バカにしているわけでもなんでもなくて、なんか、こういう会社の光景って最近見ないよなーと思ったのです。

 

よくよく考えると、ノーベル賞って物凄い賞なんだけど、最近はボブ・ディランが受賞したり、平和賞は意図的な受賞が続いたりして、いまいち昔のようなありがたみを感じられなくなったような気がします。とはいってもとてつもない功績をあげて受賞されたことは間違いなく、会社をあげて喜ぶ気持ちもわかります。ご本人も、ここに至るまでものすごい努力や葛藤があったことでしょう、各種の困難を乗り越えて実現した成果だと思います、スゴイことです。

 

それにしても吉野さん、昨日の日本シリーズで始球式をつとめていたけど、見てくださいこのポーズ、ただ者じゃあありません。何ごとにも全力投球、そんな吉野さんのパッションを見たような気がします。この情熱がノーベル賞をつかみ取る原動力になったのではないでしょうか、素晴らしいとしか言いようがありません。

 

ただこのノーベル賞、僕的にはもっと身近に世の中を変えたようなものも称賛されてほしいなと思ったりもします。例えばコーヒー、一体誰が発明したんでしょうね。こんな真黒な液体が、こんなにも僕らを幸せにするのです。世界中の人々の心を落ち着かせ、やる気を出させる飲み物です、こういうものを発明した人って、まあ誰がって話ではないんでしょうが、まさしく世の中を変える発明とはこういうことなんじゃないかと思います。

 

最近だと何かなー、やっぱあれじゃない、駅の自動改札、suica。昔は駅員さんが一枚一枚切符を切ったり回収したりしていた、いまでは考えられない労力ですよね。それがいつの間にやら、まずは磁気カードになった。これで人手が開放されたわけだけど。そのかわりに利用者はいちいち定期入れから磁気カードを出して、自動改札機に挿入する必要があった、それまでは駅員さんに見せるだけだったのに、つまり両手が必要になっちゃった。それがあれよあれよという間にイノベーションが起こって、磁気カードはICカードになり、定期入れから出し入れすることなく片手でタッチするだけになっちゃった。いまではICカードすらいらない、スマホでタッチするだけでこと足りる。何気ないことだけど、何気ない普段の暮らしを変える大発明だと思います。

 

みんな賞をもらうためにイノベーションするわけじゃないんだけど、自分の功績が誰かの役に立って、それが世の中を変える程の影響があって、その功績を称賛されるのであれば、そんなに嬉しいことはないですよね。僕もノーベル賞じゃなくてもいいから(もらえるわけがありません)、誰かの役に立つような発明ができたらいいなと思います。ささやかなことでもいいから、人に影響を与えることができたなら、生きている意味があるっていうものです。

 

イノベーションなんて大それたことはできなくても、少しでも誰かを幸せにできるようなものが作れたら、見つけられたらって思います。そんな自分になりたいね、ちっぽけなことでもいいから、それが僕の目標です、さあ、頑張ってノーベル賞、自分が納得できる自分ノーベル賞をもらうぞ!そんなことを思い感じる青い日々でした。