「青い日々」

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「We Trust Our Boss」〜今年の横浜F・マリノスはひょっとしたら〜

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Jリーグ横浜F・マリノス、昨日、ホーム開幕戦を見てきましたが、いやー素晴らしい試合、いつからマリノスはこんなチームになったのでしょう。

 

なんかサッカーというスポーツが違うものに見えました、ほんといい試合、というより面白い試合。詳しいことは言えないのだけど、まず一人ひとりが上手(プロだから当たり前なんだろうけど高い技術力を持つからこそできる戦略を実践している)、そして連動して攻め続けるその攻撃スタイルは見ていて痛快です。

 

走る走る走る、アジアカップのときも思いましたが、選手たちが一生懸命走るその姿は美しいと改めて感じました。結果、昨日は完勝、相手は何もすることができず、マリノスがほとんど攻め続けていた印象があります。

 

マリノスといえば堅守が代名詞でしたが、一体こんなチームに誰がしたのでしょう。

 

それは前オーストラリア代表監督のアンジェ・ポステコグルー監督その人です。昨年の就任以来、攻撃サッカーを志向、一貫してボールを保持し、時にはキーパーさえ中央付近まであがって攻め続ける戦略を貫き通しました。

 

その結果、うまくいくときは大変面白いサッカーをするのですが、相手に研究されたりしてうまくいかないときは徹底してうまくいかない、その繰り返し、結果、なんと一度も降格したことのないチームは降格寸前にまで陥ってしまいました。それでもこの監督はチームの戦略を変えようとしません、一貫してこのスタイルを取り続け、選手たちに同じサッカーに取り組ませます。なんとか降格は免れましたが成績は散々なシーズンとなりました。

 

そんな降格争いの中、印象的なシーンがありました。スタンドに掲げられたサポーターの横断幕、スプレーで殴り書きされたようなものでしたが、そこにはこう書かれていました「We Trust Our Boss」、俺らは監督を信じる、これは珍しいなと感じました。

 

スポーツに求められるものは所詮は結果、だからどんなに魅力的なサッカーをしていたとしてもうまくいかなければ首になるのは当たり前、それが降格寸前の状況だったらなおさらのこと、どこのチームも毎年そんな感じで、任期途中でクビになる監督が何人も出ています。

 

それがこの横断幕、つまりそれだけ、この監督の採用した戦術が魅力的で可能性を感じさせるものだったのでしょう。

 

そして迎えた今シーズン、まだ二戦を終えたばかりですが、昨年から築き上げてきたサッカーの完成形をいよいよ見せてやろうじゃないか、そんな意気込みが伝わるような試合を見せてくれています。

 

それを現実のものとするための選手補強、そして何より徹底した練習が行われてきた結果であることは言うまでもありません。期待せずにはいられない今年のF・マリノスです。みんなで応援しちゃいましょう。

 

それから「We Trust Our Boss」ですが、ここにあるBossは「Bossの目指すサッカー、実践するサッカー」であって「Boss」自身ではないとうことです。

 

究極のことを言えば、Bossの人柄や性格が素晴らしくて俺らはBossを信じるなんてことはまったくないわけです。非常識なことを言えば、性格の悪い陰湿なやつだったとしてもかまわない(もちろんそんなことはありません)。

 

これってビジネスの世界でも一緒、ビジネスも大事なのは戦略や施策です。それをみんなが納得して共有して一緒になって取り組む、そして成果を出して一緒に成長していく。この場合も「We Trust Our Boss」のBossは上司のことではなくて、上司が(一緒になって)実行しようとする戦略や施策なのです。

 

それなのに上司がいい人かそうでないか、信用できそうかどうか、その人柄に対してついていく/いかないなんて大正時代みたいな職場がいまでも散見されています。そんなこと関係ないのにね。

 

ビジネスマンの皆さん、今年の横浜F・マリノスの試合を見に行きましょう。

 

そして自分たちも何をしなければいけないかを学びましょう。面白い仕事をして結果を残しましょう。そのための戦略や施策を上司と部下で徹底して練り上げましょう。そしてその行動に責任を持つ上司と一緒に最高のプレーを実践しましょう。

 

マリノスがサッカーを変えようとしているように僕らも仕事のやり方を変えようじゃありませんか。

 

応援するだけじゃあダメなのです、僕らも頑張るのです。「We Trust Our Boss」と言えるように、そして言われるようにね。