サッカーアジアカップの日本代表、印象的なシーンが有りました。
準決勝のイラン戦、南野選手が倒されてファールと思いきや、すぐに自ら立ち上がりボールを取りに行ったシーンです。
あのとき彼は何を思ったのでしょう、今までの発想だとファールをアピールというのが経験則だと思います、それをすぐさま立ち上がり一心不乱にボールに追いつき決勝点につながるボールをゴール前に蹴り入れる、それに大迫選手が反応する。
なんか彼らの発想が、これまでのサッカーの経験則や文脈に従わず、勝ちたい、点を取りたい、その一点で行動していたように見えました。
なんか日本人って先生に言いつけるぞ、みたいな感じで育ってきたせいか、誰かに決めてもらう、誰かに従う、みたいな考えが強いように思います。
だから北朝鮮との問題にしても最近の韓国とのいざこざにしても、我々は正しいんです、あいつらが悪いんですというばかり、アメリカをはじめとした世界の皆さん、そう思うでしょ、だから彼らに裁きを与えてください、みたいな他人任せ感がとっても強い。
よくニュースなんかでも、世界はどう伝えたか、みたいな文脈の報道がとても多いけど、そんなこと気にしている暇があるなら、自分たち自身で問題解決することを一生懸命に考えたほうが良いと思うんだよね。自分のことは自分で決めるんです。
アジアカップのあのシーンでも、今までだったら審判にアピールしてファールが認められなくて、最後は誤審だとかなんだとかで負けた理由の一つになるとこでしょう。彼らは自分自身の力、そして判断力でそれを変えたんです。
他人任せにしない、自分の事は自分で決める、そしてやるべきことを一生懸命にやる、簡単そうですが、これまでできてこなかったことです。
彼らのような若い世代が増えてくれば、これから変わるな、なんか未来への希望を感じたそんな試合でした。